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バベル

異文化に対する暴力的な介入は悲劇しかうまない。

主な登場人物は
1.白人の夫婦(ブラッド・ピット夫妻)
2.ブラッド・ピット夫妻の家政婦
3.モロッコ人の家族
3.日本人の父娘

モロッコ。銃を与えられた子供たちは遊び半分に観光バスを打つ。そこにブラッドピット夫妻が乗っていて、妻が被弾する。
観光バスは近くの村に移動する。そこは観光客にとって異文化だった。

ブラッド・ピット夫妻の家政婦が、ブラッドピットの子供を連れてメキシコに行く。そこで、子供たちははじめてのメキシコを体験する。

菊池凛子は口がきけない。彼女にとっては普通の口が聞ける日本人も異文化だ。

この映画は、なぜ、が語られず、できごとだけが語られる。登場人物の職業や、今に至る経緯、過去など、ほとんどわからない。役所広司の妻は自殺したらしいが、なぜ、どうやって死んだのかも曖昧だ。娘は飛び降り自殺、役所広司は銃で頭を撃ち抜いたという。すると、役所広司は妻が自殺したあとでモロッコにハンティングに行ったのか?という疑念がわくが、同じ銃かわからないし、いつモロッコに行ったのかも語られない。
つまり、この映画は、今だけを語るのだ。

この映画を読み取るためには登場人物になりきって、一緒になって体験するしかない。そうすることで、多くの情報が得られるだろう。

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