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ゾンビランド
期待して観たが、期待した以上におもしろかった。
アメリカ中がゾンビだらけになってしまい、生き残っている人たちはほとんどいない。そこで故郷をめざす主人公が、仲間に出会って、一緒に旅を続ける、というもの。
ただし、仲間といってもお互いに人間だから一緒にいるだけで、信頼しあっているわけではない。それぞれがそれぞれの事情によって人間を信じられないのだ。そういう人たちが、ゾンビだらけの世界でサバイバルしていくなかで、心を開いていく。
いつどこで襲われるかわからない。というどきどき感はあまりない。このあたりにゾンビがいるだろうというアタリをつけて突っ込んでいくとか、もともとゾンビの大群がいるところに攻め込んでいく。
ウディ・ハレルソンといえば「ナチュラル・ボーン・キラーズ」で、本作も、きっとあの映画があるから、出演したのだと思う。また、彼が最後に着るへび革のジャケットは「ワイルドアットハート」でニコラス・ケイジが着ていたものを意識しているんじゃないかと思う。
主人公は、自分のルールを守ることで生き延びてきたが、最後にルールを破る。それは自分の殻を破ることでもあり、他人のためになにかをするということでもある。
人はいつまでも成長できるし、どんなに絶望的な状況であってもユーモアは必要だ。
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