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人気アニメを追いかけるきみを追いかけた

人気のアニメなんてと、馬鹿にしていたきみが夢中になって、制作会社が経営しているカフェにまで出かける羽目になった。夢中な人にありがちなミスで、店は定休日で、そもそも予約制だった。がっかりしたきみの姿を見て、振り回されたぼくは、謝って欲しいと思ったけれど、そこまで何かに夢中になるきみのことが羨ましくもあった。お茶でも飲んで帰ろうとなぐさめると、
「だから、お店閉まってるじゃない」
ときみは言って苦笑いした。

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