見出し画像

テンプル・グランディン「ビジュアル・シンカーの脳: 「絵」で考える人々の世界」(2022年)

これはなかなかおもしろかった。

人は頭の中で考えるときに、文字で考えたり音声で考えたりするが、「ビジュアル・シンカー」は、絵で考える人のこと。
自分も頭の中に映像が浮かんで、それがどんどん連想していくということがよくあるので、以前から「人はどうやって思考するのか」というのは興味があった。

小説家の森 博嗣がエッセイで「映像で考える」と書いており、自分に似た人がいるのだと思った。自分の場合は、彼ほど強い傾向ではない。
https://www.excite.co.jp/news/article/BestTimes_2954/

他にもアートディレクターの中島英樹氏も映像で考えると言っていた。
これは本人にお会いした時に聞いた。「変なことを聞くんだな」と思われたかもしれないが、きちんと答えてくれた。

本作には、逆に文字だけで考える人というのも出てくる。
そういう人は頭の中に文字が浮かぶのだろうか。それだとテキストという映像を思い浮かべていることになる。そうだとすると、頭の中に音声が響くのかもしれない。その場合は「音声で考える」ということになるのではないか。
そういう時は、自分の声が頭の中に聴こえるのか、他人の声なのか、といった興味もわいてくる。また、友だちとの会話を思い出すときは、友だちの声なのだろうか。

自分に引き寄せた感想を書き連ねてしまったが、自分が追いかけているトピックなので、非常に興味深く読めた。

サポートいただくと、よりよいクリエイティブにつながります!