![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38236694/rectangle_large_type_2_32f80e55cd876d9fa423e6f6714dfd4b.jpeg?width=1200)
要塞に住もう
要塞に住みたいときみが言った。
ちょうど、新宿の都庁ビルを眺めていた時だ。
「要塞みたいだね」
ぼくは言った。
「本当に、ぼくたちは要塞に住まなきゃならないかもしれない」
ぼくたちはまだ若くて2人だけで結婚を約束していた。ぼくは貧乏で、きみはちょっとしたお金持ちの一人娘だった。まず父親が反対するだろう。
「どんなに大変なことがあっても、ぼくは平気だ」
きみはそう言って微笑んだ。
☆記事はこれで全部です。楽しんでいただけましたらサポートお願いいたします☆
ここから先は
0字
¥ 100
サポートいただくと、よりよいクリエイティブにつながります!