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Madvillain

マッドヴィリアンと読む。

ヒップ・ホップにはある種の暴力性がある。
アメリカ生まれの音楽だからだと思う。アメリカのアートは暴力の中から生まれてきた。ハリウッド映画や、ヘヴィ・メタルなどを聴いていて感じる。ハリウッド映画は暴力によって問題が解決されて、ハッピーエンドになることが多いし、ヘヴィ・メタルなどはいかに暴力的な音を出すかというところに焦点がある。
ヒップ・ホップもそうだ。もともと黒人が自分たちのフラストレーションを爆発させて、アートに昇華したのがヒップ・ホップだとすれば、当然のように暴力的な要素がある。

しかし、このMadvillainにはそれがない。非常に洗練されている
洗練の度合いでいうと、チェインスモーカーズや、Gnarls Barkleyの感覚に似ている。
淡々としている。
こういうものが出てくる時代になったのだなと思うし、音楽の可能性を感じて、嬉しくなる。


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