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生活と創作の時間 〜所感〜


今から三年前の平成三十年にとある映画を観た。
世の中について勉強するために、できる限り映画を観に行くようにしているのだけど、この年は数は多く観なかったと思うが今も思い出しては、想いにふける。


『モリのいる場所』
http://www.mori-movie.com/sp/

熊谷守一という画家についての物語だった。


脚本・監督が『南極料理人』の沖田修一というのと、樹木希林が出ているというのが、足を運ぶ決定打になった。
『南極料理人』では、南極観測隊及び南極越冬隊の昭和基地での暮らしをユーモアいっぱいに描かれている。
其処には限られた空間で、追い込まれた人間の食べることにおいての欲望や葛藤、精神的闘い、当事者の心模様がなんとも味わい深く、かつ楽しい映画だった。


さて、熊谷守一について。
私はこの映画を一度観た以外に何も知らない。

その、モリは、昼間は自宅の庭で観察に没頭し、夜中に絵を描く。


創作活動は夜にし易いというのは本当だろうか。
私がどうもそうなのだ。
ある人によると、変性意識に入りやすい時間帯なのだという。

その辺のことは真面目に知る努力などはしていないのだが、とにかく現在の私の生活は、夜中じゅう起きていて、朝になって寝ることが多い。

この生活は、昼間家事や買い物、用事をしないと困ることがあるので、困っている。
昼間だからこその楽しみ、季節を感じに行くこと、人との触れ合い…

また私の場合は、モリのように陽の光を浴びないから健康にも良いとは言えない。

なんとか昼間活動し、創作もし、夜はぐっすり眠る生活にできないかと、細々挑戦するも、結局はお月様の微笑みに安らぐような心持ちで過ごす。

此処は一旦腹を括ることにした。


そんな生活の波を感じるときに、熊谷守一の生活を想像するのだ。

モリは男性であったから、随分と生体としての違いがあるだろうし、家事は妻や他の人達が殆どを担っていただろうと思う。

ちなみに私は音楽を作るのだけれど、音が出るので、防音設備があり夜中も可の場所が必要なのだ。
貸しスタジオもあるけれど、かねてよりアトリエが欲しい。


ふーむ、今日お話し出来るのはこれくらいかな。
続きというか、これにまつわる話をまたしたくなったら、その時にまた。

オチのない話ですが、創作と、豊かさに満たされた生活が私にとってのオチなので…


読んでくださりありがとうございます。


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