『立命短歌第8号』
人肌は匂ふ今まで摘んできた花の全てをまとめたやうに 日向美菜
結ひ上げてしまへば髪はやはらかい意思を隠せる飾りとなつて 日向美菜
許されてゐよ我は許されてゐよと祈る氷の像解けはじめ 横井来季
見下ろしてほしい そのあとこめかみに触ってほしい 餌は私だ 膝乃サラ
覚えたいことがいつもあるからボールペンは開けっ放しで掠れてしまう 星野光利
偶然を運命と言う君だから僕の名前を呼ぶ君だから 神足颯人
*すみません、以下の歌は作者名が分かりませんでした。
如月のわたくしが撰るものたちに傷ありて詩のはじめを思ふ
すすすすとさうめんすする唇のけだるさうなりみづからの紅
この湖(うみ)はみんなのものです ただし君はみんなと一緒じゃないから駄目です
2022.2.4.Twitterより編集再掲