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『森へ行った日』帯から一首(4)

川本千栄第四歌集『森へ行った日』。花布(はなぎれ)は緑と白の縞模様です。帯の一首をご紹介します。

みごもらぬまま落ちている赤い蘂ぬれたアスファルトにむすうに

桜の花びらが散った後、今度は蘂が地面に散る。濃い赤がどこかエロスを感じさせる。実ることの少ない桜の花だから余計に。

2021.5.18.Twitterより編集再掲