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ひたむきに頑張っていれば、チャンスはやってくるという話

こんにちは!最近Twitterなどでドイツ2部のDynamo Dresden というクラブと契約したことをご報告させていただきました。このような状況でまだドレスデンに合流するには至っていませんが、新しいチャレンジにワクワクしながら、今はぐっと堪えておうちで大人しく過ごしています。

今回は、せっかくなのでどのような流れでドレスデンと契約するに至ったのか、というのを書いてみたいと思います。

最初のアクションは実は去年の2月まで遡ります。その頃イェーナでの2シーズン目も終わりが近づき、個人的に「そろそろステップアップしたいな」という気持ちが少しずつ芽生えていました。というわけで、イェーナに入った時と同様、履歴書送る大作戦を行いました。その大量に送った履歴書の宛先の1つが実はDynamo Dresden でした。その時はいくら待ってもいい返事は届かず、まぁダメでもともとの作戦だったのであまり気にすることはありませんでした。イェーナも奇跡の残留をして、ありがたいことに契約延長の話ももらえたので、2019-20シーズンもイェーナでスタートを切りました。

そして、以前noteに書いたようにシーズンが始まって間もなくあるブンデスリーガ一部のクラブから興味を持っていただき、結果としては契約までは至りませんでしたが、自分の中で「ステップアップしたい」という気持ちはより一層強くなりました。

それからしばらく経った去年の9月末、たまたまDynamo Dresden とのトレーニングマッチが行われました。トレーニングマッチを終えてせっせと片付けをしていると、見知らぬ大柄なおじさんがいきなり話しかけてきました。「君うちに履歴書送ってきてくれてたよね?これ私の電話番号だから後日かけてきてよ!」って言うんです。その方はそのまま帰ってしまって正体がわからなかったのですが、電話番号と一緒に名前が書いてあったので、その名前をググってみると、なんとDynamo DradenのSportsgeschäftsführer(スポーツ部門のトップ)の方でした。「こんなことって本当にあるのか?!」とふわふわしたまま次の日に電話をかけてみると、「うちのホペイロが今シーズン終了後に辞めるから、君うちに来ないかい?」ってお誘いいただきました。突然再びやってきた願ってもみないチャンス!その次の週には何の迷いもなく面接の予定を取り付けました。

そして、面接に行ってみると、何やらやたらと自分のことを評価してくれているようで、「是非来て欲しい!」とその場で言っていただきました。後々知ったのですが、イェーナのチームマネージャーやゴールキーパーコーチはドレスデンのスタッフと仲が良いらしく、自分のことをドレスデンのスタッフに良いやつだと言ってくれていたみたいです。

そんなこんなで、トレーニングマッチ1ヶ月後にはドレスデンから正式なオファーをいただくに至りました。だがしかし、一つだけ問題が、、、そうです、イェーナが辞めるのを許してくれるのかどうかという問題です。実はイェーナとは無期限の契約を結んでいました。なので、辞めるにはイェーナ側がOKを出してくれなければいけません。イェーナにもちろん大きな恩はあるので、自分の気持ちだけ一方的にぶつけて、喧嘩別れのような形にだけは絶対に避けなければいけないと思っていました。間違いなくイェーナの社長は残って欲しいと言うに決まっている。どうしたものか、と悩んで、ドレスデンの方に相談したら、イェーナまでドレスデンのスポーツディレクターが来てくれて、イェーナの社長を説得してくれたんです!おかげでイェーナもさすがに認めてくれて、今年の1月に無事ドレスデンと契約することができました。

契約したのはいいものの、ここまでイェーナの選手やスタッフにはほとんど何も告げないでいたので、みんなに知ったときどういう反応するのか、というのがとても不安でした。みんな怒るんじゃないか、というのが頭にチラついてなかなか言い出さずにいました。でも思い切って告白してみると、みんなの反応はありがたいことに好意的なものばかりでした。「寂しいけど、お前はもっと上のところでやるべき!」とか「すごい!自分のことみたいに嬉しいよ!」と言ってくれたりして、「つくづく自分はいい仲間に恵まれたな」と心の底から思いました。

こんな感じで、ついに新しいチャレンジに一歩を踏み出すことができるというところまでたどり着きました。ただこのチャンスが掴めたのは決して自分の力だけではないと思います。自分はただひたむきに自分のやるべきことを一生懸命やっていただけ。でも、それを見ていたイェーナのスタッフがドレスデンに良い噂を流してくれたわけですし、イェーナの選手やスタッフは自分の働く姿勢や人間性を見ていたからこそ快く送り出してくれたんだと思います。

何が言いたいかというと、「ひたむきに頑張ってれば絶対誰かが見ていてくれる!」ということです。そういうところから良い縁というのは生まれるのだろうと思いました。

もちろんここが目標の最終地点ではありませんし、本当の意味でここがスタートだと思っています!背中を押してくれたイェーナの人たちのためにもドレスデンでも一生懸命ひたむきに夢に向かって頑張りたいと思います!

長くなってしまいましたが読んでいただきありがとうございました。

皆さんくれぐれもお身体にはお気をつけてお過ごしください。

それではまた!Tschüss 👋


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