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セラピスト、カウンセラー、占い師こそ自分にまず癒しを

占い師をやっていた頃、お客様の層は女性が90パーセントでしたが、残りの10パーセントは男性でした。その方たちのお仕事はOLさんや主婦、夜のお仕事の方もいらっしゃいましたが、私の場合半数が同業者、つまり占い師さんたちでした。今もその傾向は引き続きありますね。

彼女、彼らはすご~~く疲れているうえに、ストレスの発散場所がないし、
なかなか立場を理解してもらえないというフラストレーションも抱えていました。

だから同業者に話を聞いてもらうことで、理解、共感、癒しを得ているんだと思います。私だってそう。「占い師に向いてるよ」とこの業界に誘ってくださった先生にしょっちゅう話を聞いてもらっては、癒されていました。問題を解決したいというより共感してほしいって感じでした。(これ女性なら特にわかりますよね)
今でもビジネスパートナーの女性にいつも相談していますよ。

そもそもこの仕事をする人って、人の世話が好きで、人の役に立ちたい、何か手助けしたい、という優しい心根の持ち主が大多数なので、いかんせん「やりすぎ」ちゃう(笑)。サービス精神も旺盛なんですよ。すごくよくわかります。

だからこそ占いやカウンセリングの仕事をしているんだし、それってとっても大事な適性です。だからこそ疲れすぎちゃうこともあるわけです。で、さんざん人様のお世話をしておいて、ふと「あれ?私は大丈夫なんだろうか」って不安になるんです。そんな時、話がしたいのは同じ業界にいる人ですよね。仕事内容についての理解はこういう孤独を感じる時にこそ有り難いことですからね!

正直、最初に同業の方から相談を受けた時は「ええ~~~?私でいいの???」と思いましたが、共感できることばかりなので、とても有り難くも良い勉強になる機会です。それこそ「私で良かったらぜひ!」という使命感すら感じるんです。だって本当に良くわかるから。立場も気持ちも…。
助け合えたらいいなって思っています。

そして、やっぱり心も体も悲鳴を上げないうちに、できるだけ早めにきちんと対処してあげてほしいです。つぶれてしまわぬうちに、早め早めに、傷口が小さいうちに、疲れがたまらないうちにって。

事実、結構な数の人が、表現できないような疲れを心身に溜め込んで去っていきました。才能あってももたないから仕方ないのかもしれないけれど、本当にもったいない。

自分の著書にも書いたのですが、私達人間は自然界の一部で、生き物なんですよね。だから何よりもまずその原点を忘れずに、人様のお世話もいいけれど自分を削ってはいけないし、自分自身の心身の健康がすべてのベースにあるということを念頭に置いて、かつ何回も確認しながら占い師も、カウンセラーも、セラピストもそれぞれの仕事をしていかないといけないんです。

無理しがちな人にちょっと想像してみてほしいのが、もしあなたの大切なクライアントさんが、あなたが倒れたと聞いたら、自分を責めるような気がしませんか?「もしかして私が頼り過ぎたのかな…」って。お互い優しい人ばかりだから、そう思われることも予想できます。

私はそんな風に誰かを加害者にしたくないし、もちろん自分も被害者にしたくないから自分のペースと心身の健康を優先してきたんです。それは決して利己的なことではなくて、お互いのために必要なこと。それがちゃんとできてこそプロかな。

丁寧に、クライアントと対話するように自分自身との対話とケアが、占い師、カウンセラー、セラピストである素敵な優しいあなたにこそまず必要ですよ!

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