見出し画像

アンゼルム陰翳礼讃

美学と政治力の融合、そして創造、破壊、再生の歴史的な循環は、私の意識に深く響く。

ドイツの現代美術家、アンゼルム・キーファーのドキュメンタリー映画
「アンゼルム」観てきました
これがあの「Perfect Days」と同じ
ヴィム・ベンダース監督の映画?
という重厚で深淵な趣き、
でも
翼とかがアイコンとして出てくる辺りは
ベルリン天使の詩、を彷彿とさせる部分?と思えた
PerfectDaysのなんかマスメディアや東京都が
全面的に擦り寄ってる忖度が鼻についたけど
まぁこういう映画の為の資金繰りなのかな?とか思えば納得がゆく




翼は以下の書物の表紙にもなっていて
関口裕昭著『翼ある夜 ツェランとキーファー』
書評より転載

キーファーの作風は1980年前後を境に大きく変化した。それまでのドイツ史やゲルマン神話に代わってツェランの詩が主題として扱われるようになり、鉛・砂・藁など描画素材は多様化した。したがって、本書は80年代以降のキーファー作品の変遷を丁寧に跡付けながら、「子ども服」「書物」「飛行機」といった象徴的モチーフや、インゲボルク・バッハマン、アーダルベルト・シュティフターらを媒介にして、キーファーとツェランの親近性と差異を明らかにしていく。


詩人の言葉、自国の戦争の記録、
宗教、政治、
ヨーロッパの歴史的背景や古代の神話、
そして戦争
やはり深い知識がベースに無いと理解し難い
それでも
ドイツという国の奥深さが闇の部分も含めて
興味の対象ではあり

詩人の言葉をもっと知りたく、掘りたくなった

そして
来年3月、世界遺産二条城で大規模な個展が開催されるそう。
今から楽しみである

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?