見出し画像

ロングスリーパーの悲哀

不眠症の方のほうが困っているのは知っている。でも、すぐ眠くなって、長いこと眠ってしまうとnoteが書けないのだ…。これも深刻な悩み。

私は小さいころからよく寝る子だった。お昼寝に2,3時間ぐっすり。家庭訪問の時、母親が先生に相談したほどだ。しかもその先生の答えは「う~ん、あまり聞いたことはありませんねえ」だった。ガーン。

起きているときは本を読んでいたので、私の小学校時代はほぼ睡眠と読書で形成されていた。

高校、大学と睡眠時間は多少減ったが、たっぷり寝る生活は変わらない。受験生の時もよく寝ていた。授業中も少し寝ていた記憶がある。困ったのは卒論の時で、書いていると眠くなるので、最後は「食べないと眠くならない」という技を繰り出して、最後は3日間ほぼ寝ないで書いた。これが寝ないでがんばった最初の記憶かもしれない。

会社に入るとそういうわけにいかなくなった。忙しいし、自分のキャパを超えた仕事(もともとのキャパが少ないから)をしていたので、残業が増えて寝る時間が減る。

眠い…。

家に帰るとご飯も食べずによく寝ていた。はじめは実家暮らしだったので、母に心配されたが、食べるよりも寝ることが優先。というか、体が寝ることを求めるので、ほぼ帰宅すると倒れるように寝ていた。

少し仕事に慣れたころ、初めて「不眠」を知った。

仕事のことが頭から離れず、夜眠れない。「これが不眠というものか!」と驚いた。

学生時代から悩んでいる友人がいて、「眠れないんだよね」と相談された。そのとき私には経験がなかったので、いいアドバイスもできず、私が「私は寝すぎちゃって困っている」と真剣に言っても鼻で笑われたものだった。それはそうだよね。

しばらく不眠が続いて、本当に困った。眠れないと、ただでさえ使い物にならない私が、本当に使えないのだ。ボーッとして。

悩んだ末に編み出した(?)のは「家に帰ったら仕事を忘れる」だった。

これは編集という仕事的には難しいのだ。常に企画を考えろ、日常的にアイディアを探せ、考えた末に企画はやってくる、公私混同するのがこの仕事だ、みたいなことをずっといわれていたので。実際そうだろう。

でも、その頃の部署の仕事はほんっとうに自分に合わなくてつらかった。これで起きている間ずっと考えていたら、ノイローゼになるわ、と思った。当時は「鬱」という言葉が今ほど浸透していなかった。でも鬱というより、「やってらんない」というちょっと投げやりだったり、「できることをしよう」という開き直りだったりしていた。

とりあえず、帰宅したら会社のことは忘れることにした。自宅に仕事は持ち込まない。頭を切り替えると、しばらくして、なんとかまた眠れるようになった。なんて単純。

でもこれはのちのちの仕事への姿勢には、よくなかった気もする。でもその時は眠れないと死んじゃう、という気持ちだった。

そんなわけでしばらく結構寝ていた。疲れた時、平気で週末連日12時間とか、その上お昼寝までしていた。「そんなの普通だよ」という方がいたら、ぜひお友達になりたい。お願いします。

そして結婚した。

夫はどちらかというと不眠タイプで、私がよく寝ることに驚いていた。あきれていたと思うのだが、「よしよし」なんて冗談で寝かしつけたら、私が本当に寝てしまって、超受けていた(もちろん、起きてから知った)。それ以来、おもしろがって時々「寝かしつけられた」。トホホ。

相当に情けない。

その後、ほどなく妊娠。

私のつわりはとにかく眠いことだった。これがつわり?と不思議だったが、妊娠初期は特に眠くてしょうがなくて、ふらふらしていた。

しかし、出産直後、人生最大の寝不足期がやってくる。

授乳、泣かれる、寝かしつけ、おむつ、授乳、寝かしつけ・・・以下同。

うちの子は小さめに生まれたので、胃が小さいのか頻繁に母乳を飲みたがった。30分とか1時間に一度とか。トロトロ・・・と一緒にうたたねしたと思ったら、ふえ~んと泣かれて、次の授乳。これは多くの母親が経験済みではないかと思う(そうではないお母さんがうらやましい)。

しかもこの時は、睡眠と食事の比重が同じくらい大事だった。食べないとおっぱいが出なくてどんどんやせてしまうので(やせるというよりもやつれる)、食べないといけない。でも寝たい・・・。いや、思い出すとこの時は食べるほうが重要だった。食べないと体が子どもに丸ごと奪いとられる、みたいな感じで。

しかも私は意地になって長く母乳のみを上げていたので、かなり長いこと、空腹と寝不足に悩まされた。今思うとあんなにがんばらなくてよかった。

そうこうするうちにあっという間に息子は成長し、仕事も多忙というほどではなくなった。

今また、休日の1日は困るほど寝ている。寝られるというのはいいことでもあるのだけど、やっぱり困る。

読んでいた本はどこかに落ちている。電気はつけっぱなし。

noteが書けない!

あっという間に夜中の12時が来る。ああ、連続投稿ができない、でも眠い・・・という悲しさ。

朝は自然に早めに目が覚めるのだが(甘美な二度寝にもよく引きずられているが)、夜に弱い。それもどんどん弱くなっている。

なんで私は、こんなに長く睡眠が必要なのだろう。もっと短く済めば、その分読書も勉強も、遊んだりもできるのに。もっと時間を有効に使いたい! noteもじっくり書きたい!

最近は夜遊びもしたいとは、あまり思わなくなってきた。友達と飲んでいても急激に眠くなって困ることがよくある。

「よく寝られるのはうらやましい」といわれるが、これはこれで困るのだ。やるべきことができない。

noteは朝書けばいいのか? でも朝は家事とか支度とかすることも多く、仕事もある。日中に考えて夜に書くというパターンが、今のところ多いのだ。それを変えるべきか。

悩ましい。そして、最近はなんと高校生の息子に寝かしつけられそうになる! 読書しながら、ちょっと本が枕に落ちるとさっと電気を消される。(ドアが開けっぱなしで私の姿が見えるとき)

あまりに情けなさすぎる。

ナポレオンからサッチャーまで、ショートスリーパーのスーパーぶりはよく聞く。でもロングスリーパーの話って、あまり聞かない。なんだか、悲しくて、寂しい。そして眠い。

でもいいこともある。元気がないときにすぐに寝られること。そして、起きた時に違う気分になれていること。寝て起きたら新しい自分になっている、はず。

それが私の元気の素なら、ロングスリーパーでもしょうがないか・・・と半分あきらめの境地。よく寝ながらnoteも書こう。


🌼日々を笑顔と新感覚で過ごせるマガジン🌱


この記事が参加している募集

スキしてみて

サポートいただけたら、よりおもしろい記事を書いていきますね💖 私からサポートしたいところにも届けていきます☘️ものすごくエネルギーになります✨よろしくお願いします。