お茶のお稽古の準備
今日はお茶のお稽古の準備についてお話ししましょう。
お茶のお稽古はお茶を飲むお客さんの役割と、お茶を点てる亭主の役割のそれぞれをする、というものですが、ではその準備とは一体どんなものなのでしょう?
お茶席を始められるようにする準備なのでお茶やお菓子の準備はもちろんですが、その前に内玄関からお茶席、といった内側の部分と外玄関から蹲踞(つくばい)までの外側部分の掃除から始まり、結構色々あります。
掃除や水を打つ(水をまく)といった外回りの準備は既に先生がしてくださっているのですが、まだまだやることがいっぱいです。ちなみに先生は玄関周りの掃き掃除や水まきは着物ではなく、洋服でしておられました。
そしてお稽古の準備が途中まで済むと先生は着物に着替えに一旦ご自分のお部屋へ行かれます。そう、ちょうど、《この続きならあの子らでもできるやろ》というところくらいまでしておいてくださるのです。そのため、お稽古の準備は朝いちばんのお稽古を予約している人が少し早めに行って、先生が既に途中まで準備してくださっていた、その続きをする、という感じです。
お稽古場によっていろいろなやり方があると思いますが、その頃のそのお稽古場での《続きの準備》とは、お茶、お菓子、煙草盆……と用意をして、その間にお花屋さんがお花を配達に来られるので予め用意してあるお支払いもして、という感じです。
お茶のお稽古場にお花? そうなのです、お茶席では床の間に花が生けられていますし、亭主とお客さんが順に花を生ける《廻り花》や《花所望》といった、お茶席でお茶と一緒にお花を扱うものもあり、お茶とお花の関係はとても深いのです。そんなわけでこのお稽古場ではお花のお稽古も併せて行われていたのです。
今日はここまでとしましょう。
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