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【森林メモ帳】皆伐されたブナ林の約40年間モニタリング調査から学んだこと

こんにちは!
クレコ・ラボの智頭研究所です。

今回は日本の森林に関して調べたことを紹介しようと思います。テーマは国立研究開発法人森林総合研究所の研究結果を元にした「皆伐されたブナ林の約40年間モニタリング調査から学んだこと」についてです。

▼研究の詳細はこちらからどうぞ

早速、結論です

・一度皆伐された広葉樹林は、40年間経っても元には戻らなかった

ササの繁殖が強すぎて、ブナが負けてしまう

・ササの繁殖を抑えるために、ブナ皆伐の10年前にササを一度全部を刈ったり、除草剤を撒いてみても、顕著な効果は現れなかった

・今後も継続してモニタリングしないとわからないが、今回の調査地ではブナ林へと再生していく兆しは見えなかった


一度人間が手を加えると、なかなか元の森には戻らない

この調査結果からも分かるように、一度人間が手を加えた森が元の状態に再生するのはほとんど不可能と思います。(少なくとも人間の寿命よりも長い年月が必要)

森林問わず、海、川、どの生態系も絶妙のバランスで成り立っています。一度、そのバランスが崩されるとなかなか元には戻らないことが、この事例から分かりますね。

昔は人類もその生態系の一部分としてバランスを保つ機能を担っていたと思います。しかし、近年の資本主義の発達により、自然の摂理に反して加減を越えての自然からの搾取が増えています。

その結果、動植物の絶滅、生態系バランスの崩壊、気候変動などといった生じているのでしょう。

人工林を守り続けるためにも、木を使っていく必要がある

話が反れましたが、天然の森林(以下、天然林)は人が手を加えると、元に戻るのは難しいことがわかりました。

では、人が既に手を加えた人工林はどうでしょうか?そのまま人が手を加えったきりで、放置したままでいいのでしょうか?

答えはNOです。

人工林こそ、人が一度手を加えているので、管理していくことが大切です。管理をしなければ、ササのような繁殖力の強い植物がその生態系を支配したり、林冠(森林の頭の部分)が枝葉で覆われて林床に光が入らなくなったりします。

そういった人工林の手入れ方法の一つが「間伐」です。その間伐を持続的にやっていくために、木材を日常の中で使うようにすることが大切なのです。

一度人が手を加えた森林を守っていくために、日常の生活のどこか一部を木に変えてみてはどうでしょうか?

▼詳しくはぜひこちらの動画を見てみてください!


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東京港区にあるWEB・動画制作事業を主とする株式会社クレコ・ラボのサテライトオフィス兼、木工製品の製造拠点です。

デジタルコンテンツ制作の他に、日本木材を活用した木工製品の企画・開発・製造を行っています。

「木のストロー」「木のマスクケース」「木の紙」といった日常で使う木製品を通じて、「森と人を繋ぐお手伝い」をしています。

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