捨てたものと決めたこと。
ちょうど1年前、上司なんて退職報告しようか考えていた。
それから季節が一周し、気づいたら1年経っていた。
振り返えるにはあまりにも歯切りが悪いのでこの数ヶ月を残す事にする。
Gsを卒業してGGAを終えしばらくして関連企業、VCの方々からありがたく連絡をもらい順番にアポを取り面談の準備を行った。
改めて次は誰の後ろ盾もない状況で作ったサービスを世間に問わなければならない。
初日。久しぶりに企業を訪ねる。サラリーマン時代を思い出す。
1時間とってもらった面談が始まった。
緊張しているようで、きっとまだ"問う"のが怖いんだなぁーと思いながら案内されたテーブルについた。
挨拶とスモールトークをしながら10分くらい経過して、では本題の件…と話はじめる。
資料を開いて話し始める。5分くら経った頃だろうか。
まだ途中のところで「もういい」と言われた。
一瞬どういう意味かわからなかったが、数秒経ってプレゼンを切られてしまった事を理解した。
「誰が使うんだこんなもの」と言われ、欠点、課題感のフィードバックを頂いた。
結果、一回戦目はボコボコにされ終了した。
帰り道の道中喫煙所でセルフ反省会を開いた。
相手はそんな強豪校だっただろうか。いやそんな事はない。
きっと自分の闘志か資料作りか練習か、もしくはその全てが足りなかったのだろう。
そんな月曜日を迎え、その週は残りのアポを"消費"していった。
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週始めの一発目で1ラウンドのゴングとともにKOされた私。そして社会に放たれたことを認識する。洗礼と思えばきっといつか笑い話になるかもしれない。
それからしばらく迷走した。やはりしっかり日本語教師の実務経験を積むべきかと職歴書を書いてみたり、いや開発経験だ。と心で叫びながら転職サイトを漁ったり、いろんな迷走を繰り広げていた。
「きっと時間が経てばなんとか上手く進んでいる。」
1ヶ月前はそんな事に期待していたが、そんな甘いわけがない。
そして去年の冬に自分に問いかけたことを改めて問いかけた。
そんな中、ある壁打ち面談の機会をいただいた。
短い時間で想いをぶつけるとこんなことを言われた。
「きっと今村さんがやりたいことを成し遂げるには学校を作ってみるといいかもしれませんね」
連敗を重ね、最後にやっとちゃんと伝えれた。話ができた。そんな小さなことに嬉しく、またいただいた言葉に驚いた。
日本語学習者に想いを寄せて愛を込めたこの1年間。
そのプロダクトの先に思い描いたセカイ。
他人を納得させるにはもっとわかりやすいものか、実績が必要なのだろう。
実際に作ったものをすぐに試して修正を加える。そんな環境の中で成長させていってリリースに向けて行動する。そんな環境が私には必要で、
そしてきっとこの人は普通に教師として経験してもそのプロセスを踏むことが既存の仕組みだと難しいことだと知っているんだろう。
そして翌日、思えば数年前から想いを寄せたあるプロジェクトで、本当なら数日後にでも台湾の学校か大使館にでも届くはずだったであろう職歴書と願書を破り捨てて、ある人を訪ねた。
相談役というか、ある種メンター的というか、ライバルというか、同級生というか、親友のような存在の彼に想いの丈を、飾らず、等身大で、でも愛を込めて、語るように成し遂げたいことを投げかけた。
この半年つくってきたサービスに誘いたかったけど、
彼の夢が学校作りだったので誘いたかったが、今まで誘えなかった。
同じ領域だからいつか交われたらいいなと思ってたけど。
話してみると彼もまた枝分かれした道に立っていた。
これはきっと私にとっても、そういうタイミングがきたんだと思いラブコールを送った。
結果、誘ったというか誘われたというか、みたいな形で一緒にやることになった。これまで作ってきたサービスに誘うというより新しく二人でやることにした。
そして12月から週数回のmtgを重ねていき、
スモールビジネスで基盤づくりをし、新しく開発しながら試していく。
そしてその先の大きなビジョンに向かっていくことにした。
やっと動き出せる。やっと一歩を踏み出せる。
そして誰かが用意してくれる国外への切符捨てて、自分で目指すものを作り上げて外に出ることに決めた。
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先日あるツイートを見た。
「人生で一番頑張ったこと」「人生で一番大変だったこと」を思い浮かべてください。
それが直近の会社の2~3年間で起こっていないとしたら、ましてや大学時代のことだったりしたら、
多分成長速度が減退しているということであり、ちょっと悲しいですね。
来年も愛情を持って更新し続ける人でいよう。
そしてこの1年間愛した仲間にしっかり自分らしく生きていますと報告できるような1年にしよう。
そう胸に誓い明治神宮前から終電の電車に乗った。
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