Vol.6「愛情と誇りと覚悟を持って…」
前回投稿からだいぶ期間が空いてしまった。
節目節目で書こうと思いつつも…
どこから書けば良いか…。
少し長くなります。だらだら書きます。
先日、Gsでの学生生活が終わって余韻に浸っている中、真っ先に挨拶しなければいけない場所があったので足を運んできました。
そう。前職の職場前にあった。みなとみらいの観覧車。
血尿が出るくらい。狂った様に図面と睨めっこして楽しく会社員をやっていたとき。
ここでたばこを吸いながらこの景色を見て毎日自分に問いかけた「おまえはどう生きるのか」
その問いに答えるかのように半年前にこのベンチでGs入学を決意した。
そして昨日、「半年間走ってきました」と
この場所と過去の自分に報告してきました。
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前回投稿から急に飛んでしまいますが、
無事卒業しました。
みんなで同じ授業を受けるブートキャンプフェーズが終了し、
各々選択授業の期間に入り、
その後、メンター期間を過ごしてきた。
自分の中では正直この半年間ずっときつかった。
こんなにも素敵な仲間がいても新しい事を学ぶという挑戦の道中何度も心折れた。
何も手がつかない日もあった。
プログラミング力以外の部分。
それこそタスクの進め方とか、ビジネスの事とか、社会人力というか人間力というか。
各自がコミュニティ内でGIVEしあう中で、自分はもらってばっかりで、不甲斐なさと情けなさ、これまでのやってきた事ってなんだったんだろうとか。
砕けた心を必死に紡いで繋げようとしている最中、また糸がきれるみたいな。そんなメンタルだった。
制作期間中にチーム開発の名残りから定期的な報告会とかをやっていて。
他メンバーが着々と機能実装して「今週はこれやりました!」と画面共有で報告をしていく。卒制提出2週間前の時期だっただろうか。
「すみません。まだ何も見せれるものがありません。今日環境構築やります。」
としか報告ができなかった。
本当に逃げ出したかったけど
”プロダクトへの想い”が手を動かす原動力になって、
支えてくれるメンターさん、チームメイト、クラスメイトのサポートがさらにその原動力にブーストをかけてくれる。
そしてなんとか自分のプロダクトを形にできた。
メンターがこんな言葉を言っていた。
「本当にもうだめだと思ったときの最後の支えはプライドであると。
そしてそのプライドとはこれまで一緒に学び続けてきた仲間達であると。」
お前はあんなすごい奴らと一緒に学んできたんだから大丈夫だ。
あいつらを自分のプライドにしろ。まだ戦える。
そんなメッセージとして私は受け取った。
.
.
.
卒業制作提出後、
まもなくGGAのセレクションが始まり、
ありがたいことに出場が決まった。
過去ピッチの分析、
構成の練り直し、
ひとつひとつのセリフ、
細かいデザイン、
そしてピッチの練習、毎日チームメイト、クラスメイトでとにかく練習を回して、細かい修正を入れた。
どうコントラストをつけるのか。
お前のストーリーはなんだ。
プレゼンのピークに緩急を。
文字が見えない。
図がわかりずらい。
この情報はノイズだ。
構成の繋がりが良い悪い。
etc.....
たくさんの意見を取り入れて削って、優先順位をつけて…
とにかくトライアンドエラーを続けた。
とにかく勝つため。絶対に勝つ。勝つための準備を全員でやった。
本番当日
緊張と期待が混ざった気持ちで朝を迎える。
私の登壇は18番の大トリ。
自分が描いてきた作りたいセカイ。
そのために作ったプロダクト。
そして自分自身のパッション。
これらをGGAを見にくる彼らに問わなければならない。
心配なんてない。やれることはやってきた。
この緊張を楽しもうと決めて家を出た。
一緒に戦ってきた仲間達の発表を全力で楽しんだ。
みんなのは練習の時に散々見てきた。
なんならセリフも覚えてる。
しかし当日のそれは自分がしっているのとは別物だった。
彼らのピッチはまさに生きていた。
みんなで正面の通路から仲間の発表を見守る。
そしてそれぞれが発表を終え次の仲間へバトンを繋いでいく。
「かましてきたぞ。次はお前の番だ。ぶちかましてこい。」
そんな気持ちが入った拳をみんなで合わして繋げていく。
17番目の登壇者を待ってるとき、
散々練習したプレゼンの最終確認のためにパソコンを開く。
そして無意識に見ていたのはプレゼンではなく同じメンターさんのもとで走ってきたチームメイトと書き溜めたこれまでの日報だった。
そのチームメイトの二日前の日報にこんなことが書いてあった。
「過去を再現させるなんて考えない。」
という言葉で始まり、
「愛しているものを、誇りと覚悟をもって、それに対して情熱をそそいでいます。仲間たちにそれを伝えたい。」
と締めてくくってあった。(勝手に引用してごめんなさい。)
名前が呼ばれて、歩き出す。
おかげで私は緊張の代わりに、愛情と誇りと覚悟を持って前に立つことができた。
スポットライトは思ったより明るい。
なるほど。人も多い。会場も大きく感じる。
視線もしっかりと感じる。
会場を見渡す。
みんなの顔もしっかり見える。
よし。この緊張感を楽しもう。
ひとつひとつ丁寧に。
持ち時間が1秒1秒減っていくピッチではなく、
1秒1秒重ね上げて作り上げるピッチへ。
ようやく話し始める…。
そして最後のメッセージの言葉の前に一拍置いて、
お客さんの顔を見て。
メンターさんの顔を見て。
そして正面で応援してくれているみんなの顔を見て、
最後の言葉を伝えました。
結果は5位。
素直に嬉しかった。そして素直に悔しかった。
GGAを終え、日を跨ぎ卒業を迎えた。
当日の昼に急遽人を集めてプレゼントの用意。
GEEKっぽいことしたいよねという一言から
寄せ書きをデプロイすることにした。
買い出し組と制作組に分かれて、動ける人が動いてくれた。
感動した。
振り返ると、挑戦する人を讃えてくれるそんなコミュニティだった。
そして最後に敬愛なるメンターさんからもらった言葉はこうだった。
”やればできる”、つまり未来は自分で変えられる。
明日からまたGs魂と7つのCREDOを胸に走り続けます。
そしてありがとうみんな。
また美味い酒を飲もう。
・Cool, Geek, Act with Passion
(思考せよ、GEEKであれ、情熱的に振る舞え)
・Curiosity Drives Us Forward
(好奇心で自走せよ)
・Devour knowledge, Express Wisdom
(体感こそ知識、体現こそ知恵)
・DCAP Driven Deploy or Die
(DCAPで動き、Deployにこだわれ)
・Mission Finds True Buddy
(常識や権威ではなくミッションで選べ)
・Keep Your Eyes on the Prize, Hold on
(全力で走り抜く感動が至上)
・Always Ask "Why me?"
(答えはいつも“Why me?”のなかにある)
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そして家に帰って入学前に自分に書いた手紙を開封した。
今、私は飢えています。
多分半年後も飢えている。
もし迷ったら一番勇気のいる選択肢を選んでみてください。
俺より 2021/4/3
なるほど。あの人の言う通りだ。
人は願わずにはいられない。
愛情と誇りと覚悟を持って、挑戦し続ける人でいたい。
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