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嘘を言う理由

みなさん、嘘をついたことがありますか?

これから読む文章のせいで私に石を投げていいのは、生まれてこの方嘘なんてついたことないって言う者のみである。え

世の中には色んな嘘が溢れている。

・優しい嘘
痩せたねぇだとか、その服似合ってるよとか。それほど思ってないけど、空気を読んで大袈裟に言う嘘。大丈夫じゃないけど、心配させたくなくてつく嘘。嘘も方便的な嘘。

・人を騙して利益を得る嘘
詐欺師の商売道具。撲滅されて欲しい嘘。

・人間関係の潤滑油の為の嘘
イラッとしててもそれを出さず、なんとかリアルな気持ちを押し隠す嘘。

・自分を守る為の嘘
親に怒られるからだとか、その場からうまく逃げる時につく嘘。

ギルティもノットギルティも嘘は多種多様に存在している。

私は子供のころから嘘ばっかりついていた気がする。実家にいる時は、ひたすら母親に文句を言われないために嘘をついていた。たまにその嘘がバレてネチネチ言われたりしたが、それでも嘘はやめなかった。

これは、完全に自分を守るための嘘だった。ひたすら母親に怒られたくない一心で二十歳を超えた大人になっても嘘をつきまくっていた。

そんな私が子供を持ってみて新たな発見があった。息子が同じような理由で嘘をつく時、最初は腹が立つやら悲しいやらだったのだが、あることに気づいた。

「これは私がつかせた嘘なのだ」と言うことに。

私があれやこれや言うものだから、息子は仕方なく嘘をつくのだ。私が母親に嘘をついたように、息子も同じことをしている。

私が嘘を言わせているのだと思ってから猛反省したが、しばらくたつとまた干渉してしまう。

おかんてめんどくせぇ。

今や大学生になった息子だが、側から見ても大変危なっかしい。けれど、危なっかしいからと言って手を離さなければ、いつまで経っても危なっかしいままだ。

わかってる、わかってんのよ頭では。

いつか親は先に死ぬ。1人になった時に生きていけるように親は崖の上から突き落とさなければならない!!とか言いながら、階段一段分ぐらいしか手を離せない私。

むぅぅぅー。

この作業もっと早く始めるべきやったよね。こういったことがあるたび、子育て間違えたなと思うけど、今さらどうしようもない。

ああー難しいなぁ、子育て。子育ては自分育てっていうけど、まじで難しい。自分のDNAは引き継いでいるが、全くの別個体だ。

子育ては正に「修行」。己の嫌な部分や足りてない人間性が浮き彫りになる。正解がない為、手探りであぁでもないこうでもないとやっていくしかない。

自分の嫌だったことはなるべくしないようにと思っているが、つい自分がされたようにしてしまう。ポジティブな内容ならいいが、ネガティヴな方ばかりが目立つ。その度に自己嫌悪に陥って反省し、2度とやるまいと思いながら無意識にまたやってしまう。

ヤバいな、私。
助けて、誰か。

最近反省したことは、息子が「次の水曜日、夕飯いらんから」と言った時だった。無意識に出た言葉が「なんで?」だった。息子は詳細を話してくれたけど、後になってまたもや根掘り葉掘り聞きすぎたと思った。なんで「了解」とだけ答えなかったのか。

小さい時の延長で、誰と行くん?なんで行くん?とか興味本位の質問をしてしまうこの口を縫ってしまいたい。次こそはうまく返答出来るようにがんばりたい。

いつになったら、ええおかんになれるのやろう。おかんが終わったら、よい姑になるべく上沼恵美子を目指しているが、まだまだ先なんやろなぁ。

がんばるで、おかん。


※イラストお借りしました。urotas43さん、ありがとうございます。







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