息子の睡眠障害。母グロッキーです。

これまでの経緯

思えば入眠障害だったのか

1歳前から、「寝つきが悪い」ということに気がつき始めた。朝寝をしなくなり始め、午睡と夜は朝まで、という睡眠リズムになっていっていたのだが。寝かしつけるのに恐ろしく時間がかかった。

30分なんて早い方で、午睡では1時間〜1時間半。夜だと2時間かかることはザラだった。かと言って朝がずれるわけではなく、6時頃には目が覚めている。恐ろしい…。

自分が幼少期から寝つきが悪かったこともあり「こんなもんかね」と思っていたけれども、思い返せば入眠障害はもう始まっていた…と言ってもいいのかもしれない。

やってみたこと

① 1歳前から「1人で寝られる」を目指して、眠りコンサルという方に数ヶ月オンラインコンサルをお願いし、寝室のモニターを精度の良いものに交換して、「おやすみ」とベッドで寝かせてすぐ自分は退室するというスタイルを作ってはみたものの、だからと言って眠れるわけではなかった。

② 彼の視覚記憶の良さに、視覚刺激が強いかもしれない。と思い、寝室の窓を遮光の布で覆い、光を通さないようにし、さらに寝る時には雨戸を閉め。午睡の時も寝室は真っ暗にして、視覚刺激を減らした。
電気機器の光も極力覆った。←これは今もしてはいる。

③ Sleep Therapyの音楽を探し、息子が気に入るものをいくつか絞り、その中から最終的に1枚のアルバムに絞り、エンドレスで流し続けた(これは眠りコンサルさんからの提案で始め、保育園入園後も1年近く続いた)。
→これの弊害は、母である私が元々入眠障害があるため、眠りにつきにくくなり、その結果その音を打ち消すために別のナチュラルサウンド系の音楽をイヤフォンで流していなければならなくなった(汗)という…。

最近のこと:中途覚醒が始まった

保育園の午睡

2歳児クラスに入園してからは、保育園でも音楽を探して流してくれたり、寝る場所を決めて、1番角の方にしてくれるなどの配慮があり、午睡できないことの方が少なくなっていって、安定もしていった。時折できないこともあったが、そんな時は夜早めに寝かす(ええ、それでも入眠に時間がかかりますが)ことで、リセットをすることができていった。

が。年少になり、幼児さんは全員同室睡眠。心配してはいたものの、担当の先生が息子のスペース(周りを囲うようにし、できるだけ周囲に気が散らないようにしてくださった)を作り、場所も固定。全員が布団に入ってから息子をスペースに連れてくださるという配慮をしてくださり、一時期は1時間弱ではあっても眠れるようになってきていた。

それが。夏、担当の先生が数週間お休みされることがあり、事前予告ができない事情だったので、そこから息子、不安からの「不穏」が始まってしまった。そこから、午睡ができないことがほぼデフォルトになっていく。そして、当然ながら「午睡ができない」ことは、視覚優位な彼にとっては、疲れから回復することができないことを意味し、その頃から、帰宅時に荒れることが増えていった。

家庭での睡眠

家では、7月に体調を崩した時、1度だけ睡眠リズムが崩れた。

突然午前3時半にガバッと起きて、お茶飲みたい。というのでお茶を持って来て、それからずっと、ずっと起きているのだ。当然ながら、母も付き合うことになる。その後、2日後にも同じようなことがあった。その時にはなんと夜中1時半。その時点で「中途覚醒」を疑った。

体調が悪くてホルモンがバグっただけかもしれない。

と思おうとしたが、なんというか、起きちゃった、というのとは違う。なんというか「特性」の匂いのするテンション。違和感。参ったな…。というのが本音だった。

それ以降は鳴りを潜めていたのだが。8月に午睡ができなくなり、入眠にかかる時間は同じながら、消灯を早めて睡眠時間を確保していたにも関わらず、突然朝起きられなくなった。30分以上、デフォルトの起床時間からずれ始めた。疲れているだけか?と思っていたのだけれども、エンジンのかかり方が、突然悪くなった。夏バテ?疲れが取れない?などなど、色々考えて対策を取ってみたのだが一向に改善しなかった。

そして、8月末。突然それはやってきた。

保育園で午睡ができるようになって来たこともあり、寝室の遮光布を外していた(それでも午睡ができていた)のだが、そこから寝る前に外を見るのが楽しみになっていた。その日も、普段通りに消灯しちょっと外を見て就寝した。

夜中。がさっと言う音と、いつもと違う気配にハッとすると、隣に息子の姿がない!びっくりすると、なんと、カーテン裾から足が見えて、向こう側で外を眺めていることが分かった。さっと時計を確認すると、なんと3時半。

それから、刺激しないように横になったまま、危険がないように(ベッドが出窓に面しているので)観察しつつ、まんじりともせずに、一睡もせずに朝を迎えた。

その日はそんな時間にも関わらず、午睡もできず。帰宅してからの荒れっぷりは想像に難くない…。

と、そんなこんなで、その日を皮切りに、1週間に何度か3時台後半〜4時台に起きると言うことが続いている。

睡眠障害の弊害

情緒が安定しない

なんと言っても、これに尽きる。
いくら、自分で起きているとは言え、要するにホルモンバランスがバグってしまって、本来なら寝ている時間に寝られない。メラトニンが上手に生成されない、と言う現象が起きているわけなので、「好き好んで」起きているとか、少ない睡眠で大丈夫なショートスリーパーとは、訳が違う。寧ろ視覚聴覚刺激に敏感で、他よりも疲れやすいだろうと思われるのに、回復できないわけなので疲れは蓄積していく。

そして、疲れから動きも大雑把になるし、周りを注意することもできず、危険なこともある。テンションは極端に高い時もあれば、極端に低いこともあり、その日によって違う。午睡できたとしても蓄積された疲れが抜けているわけではないので、調子のいい時とは明らかにテンションが違う。

テンションが高い時には、コントロールが効かずどこまでもはしゃいでしまうことも多く、家の中でも声を上げてしまうこともしばしば。相手の状態お構いなしに突っかかっていく。

逆にテンションが低いと、ただゴロン、と寝っ転がっているだけなのだが、何もできなくなり、ご飯を食べる気力も、お風呂にも入れず、取り敢えずそれでも起きている。と言う感じになる。

そして、どちらの時でも、またそれほど極端な状態ではなくても怖いのが、
①地雷が増えること:物凄く導火線が短くなっているので、今までは爆発しなかったようなところで突然癇癪を起こす。そして本人もそれを止められず、何とかしようと思っているようなのだが収まらない。そしてその地雷が、考えもつかなかったような所にまで埋まっている。
②「叱られる恐怖」:あまりにも周りが見られずに物を投げたり、危ないことをしたり(テンションが高すぎて、走り回ってわざとぶつかりに来るとか)されると、嫌でも言い聞かせなければならないことも増える。そうすると、「怒られる」と言う経験が増えることになり、ちょっと表情が変化しただけで「怒られるのではないか」と身構え「怒ってる?ねえ、怒るの?」となってしまい、涙ぐむ。→からの大泣き→癇癪、にも繋がる。今までだったら話して済んだところが、全く入らなくなり、怒られるのではないか、と言う不安が常に付き纏う。

これが、保育園ではそんなことは殆どないそうなのだ。崩れないように、と頑張っているのが伺える。だからこそ帰宅した途端(文字通り自転車が家に着いたその瞬間)バーン!と崩壊するのだろうけれども。

たまに、数日続けてぐっすり眠れたりすると、その翌日は調子が良かったりもするので、その差が本当に激しく、眠れていないことでこんなにも疲れて情緒が安定しないのだなと。

学習効率が落ちる

これに関してはあくまでも「予測」に過ぎない。
と言うのも、実際にはここ数ヶ月、PRT(基軸的行動発達支援法:ABAを使った支援法の1つ)で言うところの「基軸的」な伸び(好きなことを軸にして、多方面へ発達の良い影響が見られる)は特に「構造物を作る」と言う遊びについて凄まじいところがある。

だからこそ、もし、この情緒の揺れがなかったら、もっとコミュニケーションや、情緒面での発達があったのではないか。安定して色々なことに集中して取り組むことができたのではないか。癇癪ではなく言葉で色々な思いを伝えることができたのではないか、と言う親の思いも含んでいる。実際自分の心のコントロールについては、この中途覚醒が始まって時間が経てば経つほど、癇癪を起こしてから収まるまでの波が複雑化していて、気持ちに変化があることが見て取れる。本人は色々なことを感じている。それを表現する方法が見つからずにいる。

「怒る?怒ってる?」と言う言葉も「人の表情を見ることを覚え始めた」と言う「共感」の一歩手前まで来ていることの現れだが、それが「怖い」と言う気持ちに結びついてしまって、その先(どうしたら避けられるのかなど、因果関係)を学ぶに至っていない。頭が「怒られる」でいっぱいになってしまう。

…やっぱり学習効率落ちていると思います。ええ。

親がグロッキーです


これ、半端なくグロッキーになります。
実際我が家は、ベッドが出窓に隣接している。そのため、ベッドに膝立ちしてカーテンに潜り込み外を見ていることがよくある。

とある夜明け。

「ガチャ、ガラ」

と言う瞬間に飛び起きた。
紛れもなく窓の鍵を開けて、窓を開けようとしていたから。元々それをするようになっては困るからと、もう1つ通常の鍵以外に上部にも鍵をつけていたので、実際には窓が開くことはない。が、万一ということがある。恐ろしくて「何をやってるの!」と息子に飛びついて、出窓から引き摺り下ろした。

それ以降、息子が何時に目が覚めようが反射的に起きるようになった。
もちろんその後、息子が開けられないよう、鍵をつけた(そして昨日(苦笑)今までつけていた鍵を息子が開けられるようになっていることを発見し:息子が自慢してきたー改めて、新たに鍵をつけて良かった、とホッとした)。

週に何回かは4時台起き。こちらもグロッキーにならないはずがない。そして、それがいつ起きるかわからないので、眠りも超絶浅い!身体も疲れるし、心も疲れる。子どもに対してもいつもより導火線が短い。息子の導火線の短さもあって、悪循環を生む。分かっていても、辛い。本当に、こればっかりは人間なので眠れないと、厳しいです。

結論


ということで、睡眠障害。
色々なことを試してはみたけれどもこればかりは、もう本当に如何ともし難い。中途覚醒は子どもだけではなく親もきつくなる。

主治医に、相談する。
投薬も考える。

ということで我が家は意見がまとまりました。

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