【睡眠障害】服薬開始〜改善

服薬開始


以前の記事(こちら)に書いたように、夏を過ぎて、息子の睡眠障害がぐぐぐっと出てきていました。

10月には本当に父・母共にグロッキー。

3人一緒に寝ると、親2人とも潰れる。と言うことで、どちらかが隣の部屋で寝る、と言うことになっていましたが、そーれーでーもー。

前回の睡眠障害の記事を書いてすぐに、主治医との診察があった…はずが、息子の風邪でお流れになりまして。再予約をとなると年明け、と言う話で。「いや、めっちゃくちゃ急いで取りたいです」と、先生と直談判、なんとか短時間で診察を入れていただきました。

そして、今までの経過をお話しした結果。服薬開始となりました。メラトベル。

先生のお話では
「自閉症の子では、メラトニンが出にくいお子さんがいる。そう言うお子さんは、出にくいメラトニンを補充するお薬(メラトベル)を使うことで、入眠を助けることができる。ただ、中途覚醒に効くとは限らないので、様子を見て中途覚醒がまだあるようなら他のお薬も使うことを検討する」

と言うこと。スタートダッシュを助けて、そのまま行ってもらおう〜と言うお薬のようです。

服薬から改善されたこと

寝つきが良くなった

開始したその日から、服薬後30分もしないうちに、眠そうな様子が見られるようになりました。初めのうちこそ「寝たくない〜」とぐずっていましたが、ベッドに入るとそれこそ「ストン」と寝てしまうように。あまりにも「眠りに「落とす」」ようでちょっと怖い(汗)と思ってしまいました。

それでも次第に溜まっていた疲れが取れてきて、そんなに疲れていない時などは、ゆっくりゆっくり30分くらいかけて眠りに入っていきます。それは自然に眠るようで、見ていてこちらも安心するような気持ちになりました。

中途覚醒がなくなった

これは本当にホッとしました。お子さんによっては、中途覚醒には効かず、お薬を追加することもあるようですので、飽くまでうちのケースですが。

一気に10時間近くの睡眠を取れるようになりました。寧ろ「もっと寝ていたい」くらいの勢いで朝グダグダしていることもあるくらいです。19時台に眠りにつき、5時〜6時台での起床。午睡が取れない時には6時台、午睡が取れていたり、そこまで疲れていない時には5時半〜6時ごろ、となってきました。

これで親も「いつ起きるだろう」とビクビクして眠りが浅い、と言うことが少なくなりました。いつも臨戦体制+体力は限界、だったことを考えると、本当に助かります…。

体調不良が減ってきた

睡眠障害が起きていた2ヶ月のうち、後半1ヶ月は毎日「鼻水」の欄に◯がついていました。風邪の賞味期限は1週間ほど。と言うことは間断なしに息子は4〜5種類の風邪をひいていた、と言うことになるのだろうと思うのです。なんと言うこっちゃ。時折咳もあり、咳が続くと辛いので受診もしました。

それが、服薬開始から1週間が経った頃、鼻水の色が透明になり…出なくなりました。それから、毎日のように出ていた鼻水は「風邪をひいた」時にしか出ない、フルタイムではなくパートタイムでの「風邪ひきさん」に。服薬開始から3ヶ月弱経って、ほとんど「鼻水」に◯をつけることは無くなりました。

情緒が落ち着いてきた

2〜3週間経って、はっきりしてきたのが「不安が減ってきた」と言うことでした。「ママ怒ってない?」と、3分ぐらいおきに聞いていたのが、減ってきたな、と感じたのです。

以前の記事で書いた
①地雷:まず「いつ地雷を踏むか分からない」と言う地雷原にいるような(汗)感覚がこちらにもあったのですが、導火線が少しずつ長くなっていきました。
②「叱られる恐怖」:これが1番わかりやすい指標だったでしょうか…。3分ごとに「怒ってない?」と聞いていたのが、自分の遊びに集中できるようになり、頻度が減っていきました。そして、「怒られそう」な時に「怒ってない?怒る?怒っちゃうの!?」と焦り出す(笑)と言う正常な反応の仕方になっていきました。

前回の記事では保育園では頑張っている、と書いたのですが、その後、支援会議の時に、保育園でも児発でも不安定な様子は見られ、表情があまり冴えないこと、保育園でも「怒る?」と言う表現がよく聞かれたこと、我慢ができずに手が出てしまうこともあった、と言うことを聞きました。

服薬後2週間ほど経ってから、担当の先生に「体操も一度もいなくなってしまうことなく、最初から最後まで参加できました。集中力が戻ってきたように思います!睡眠が足りない、ってこう言うことなのですね!」とご報告いただきました(それまで、脱走してたってことなんですね(汗)知らなかったー)。児発でも、集会や運動の時に自分の番を座って待っていられたり。大きな変化があった、とのこと。

学習効率が上がった

服薬を開始してから3ヶ月弱、そしてこの後半1ヶ月半(体力・情緒が落ち着き、学習、と言う順番かな?と思われます)はググッと色々なことを学ぶ力が向上していることを感じます。

①言葉での表出
気持ちを言葉にする、と言うことが増えました。手を出すのは最後。「これがしたい」「これが欲しい」と伝え、嫌なことがあったら「嫌だ!」と伝え、「あっちいって!」と叫ぶ(苦笑) 気持ちが分かりやすくなってきました。

②抽象的な概念
ちょうどクリスマスで「サンタさん」と「クリスマスプレゼント」を学ぶことに。保育園にも児発にも「サンタさん」が来るので、自宅には25日に来てくれて、その日にプレゼント持ってきてくれることを、いろいろ工夫しながら伝えると、楽しみ過ぎて25日朝3時半に起きるという荒技を繰り出してくれましたが(苦笑)

サンタさんに持ってきて欲しいものも、きちんと考えてくれました。

③気持ちの切り替えとストレスコンピテンシー(耐性)
クリスマス期間中あちこちで飾られているイルミネーション。大好きすぎて1軒につき10分くらい見ていることもあった息子ですが、クリスマスが過ぎると…大概のお宅がしまってしまいます。息子、突然のことで唖然としましたが、しばし立ち止まって「明日はつくって」と言って気持ちを切り替えました。家のツリーは相変わらずついています(苦笑)ので、それで気持ちを立て直し、「ま。いっか」

それを繰り返し、「もうない」を理解。今までだったら絶対に受け入れられなかったことを「受け入れる」力がつきました。

「ま、いっか」

と言う魔法の言葉を手に入れることができ、口にして発することで自分で自分に言い聞かせているな、と感じます(いや、それは私よりすごい)。

④知識欲の高まり
突然、文字への情熱が爆発した息子。1つ読めたことをきっかけに、文字への気持ちが爆発し、ひらがながぐぐぐっと読めるようになりました(この話は別にまた今度!)

親が余裕ができた

これは本当に大事です。
どんなに人間ができていたって、睡眠不足が続いていたら、人間狂ってしまう。そしてそれが、一筋縄ではいかない我が子との生活であれば余計に。ただでさえ凹みやすいこの障害児育児。親の方がしっかり余裕を持たないと、潰れてしまう。

薬って、どうなの?

最初、我が家でも疑問として上がった


「こんな小さい子に薬を飲ませるなんて(それも睡眠薬でしょ?)、どうなの?」

と言う疑問。
いろいろ、考えることがないわけではありませんが。

もともと、出るはずのものが「出ない」ことで、日常生活に不都合が起きている。それを補助的にサポートすることは悪いことじゃない」と言うところで我が家では結論づけています。

色々な考えがあると思います。
もっと大きくなって子どもが分かる頃まで待てばいいとか。
化学物質ではなくて、漢方にすれば良いじゃないかとか。

でも、睡眠障害って、キツいです。睡眠が必要な子どもが、自分の選択したショートスリープじゃないところで、眠れずに、健康を害してしまうのであれば、入眠のための薬を使っても良いのではないかなと思います。

それが無い時にどうしたらいいのか。

その不安は、付きまといますけれどね。災害時や、旅行時。どうする?そんな不安はありますし、依存してしまうのでは無いかという不安もありますが。

でも、補えるうちは補っていってもいい。
そう思います。

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