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モラ録。16〜お皿洗い〜


モラ夫は夕飯の時にテレビを観ながら
お酒を呑み、チビチビと2、3時間かけて
夕食を食べるタイプでした。


義母はそんなモラ夫を気遣い、

〝お皿を洗い始めてしまうと早く食べ終われと
催促しているみたいになるから〟

という理由でモラ夫の食事が終盤になるまで
自分が食べ終わった後も同じ食卓につき、
すでに済んでいるお皿を先に洗う、
という事はしませんでした。

そしてなぜか義母は
〝モラ夫(男性?)に家事などをやらせるなんて申し訳なさすぎて無理〟と思っていました。
そのため、モラ夫が何かしようとするたびに
「いいわよ、モラ夫、それは私がやるから」と
いつも言っていました。


この環境によって
《家事は女性がやるものモンスターモラ夫》
は出来上がったのかもしれませんw


私はご飯を食べた後には
食器の片付け、
子供と自分のお風呂、
子供の寝かしつけ、
明日の仕事と保育園の準備、
洗濯
など、やる事が山積みなので
モラ夫の事など待ってはいられません。
自分が食べ終われば
さっさと立ち上がり、
家事や他の準備をし始めていました。


ただ、私が食べ終わってる分のお皿を洗おうとすると、義母がいつも気を遣ってくれ、
「私がやっておくからあなたは他の準備をしてきて」と言ってくれていました。

私は「助かります」と
お皿洗いをお任せし、他の準備をさせてもらう事も多々ありました。


しかし、モラ夫はこれを

《妻が楽するために腰の痛い義母に
皿洗いを無理矢理やらせている》

と捉えており、

〝母は腰が痛いんだから
皿洗いくらいお前がしろよ〟

と思っているようでした。



どこを、どう解釈したら、そうなんの??(・ω・)

義母と私のやりとり見てたよね?(ー ー;)



モラ夫の《皿洗いお前がやれよオーラ》
をヒシヒシと感じ、それについていつ怒鳴られるのかビクビクし続けるのが嫌でした。
それに義母に甘えてばかりも悪いと思い、

「私がお皿洗いますからお義母サンは
休んでいて下さい」

と言う事もありましたが、
遠慮しいの義母はほぼ譲る事はなく、
いつも「私がやるからいいわよ」
と言ってくれていました。


しかし、モラ夫の不機嫌オーラをヒシヒシと感じている私も引くわけにはいきません。

私「いつもやってもらってるので、今日は私がやります!」

義母「あなたにはせん太の世話があるでしょ、いいから、私がやるから!ね!」

どちらも譲らないお皿洗いに
2人ともだんだんイライラし、
終いには私と義母で揉め出す事もありました。


そんな私達の様子を横で見ているモラ夫は
俺には関係ないと言わんばかりに無言を貫くか、

「やるって言ってんだからやらせろよ!」

と2人に対して怒鳴る事しかしませんでした。



お前のせいで揉めてんだよ!!(◉言◉)

何、関係ないって顔して
怒鳴ってんの?(΄◉◞౪◟◉`)



そんな事が何度もあったある日の夕食後、
私は「お皿はあとで私が洗いますから」と言い、
先にお風呂の準備をしに行きました。
そして準備が終わり、
台所の扉を開けようと取っ手に手をかけた時、

モラ夫の

不機嫌で   


憎悪に満ち満ちた声が

聞こえてきました。



「アイツ、
皿洗いやるって
言ってたのにやらない。

最初からやる気もないのに

言うな。

ふざけやがって!」



文字では伝わり辛いですが、
親の仇にでも向けて言っているかのような、
憎しみしかない声でした。

私は恐怖で取っ手に手をかけたまま
固まってしまいました。

どうやら私がお風呂の準備している間に
義母がお皿を洗い初めてくれたようで、
結局義母が洗ってるじゃないかと
モラ夫が憤慨したようでした。


義母は
「そんな事ないわよ、
一生懸命やってくれてるよ」
と私を庇ってくれていましたが、
モラ夫は全く納得していない様子でした。




私は静かに後退り、
自分の部屋へ入り、
扉を閉め、
その場にうずくまって
声を殺しながら泣きました。


モラ夫はこれまでの
私と義母のやりとりを
見ていたはずなのに、
なぜあんな事が言えるのか?

義母の言葉をそのままありがたいと捉え、
頼りすぎている私が悪いのか?

私は洗う気もないのに洗いますと口から出まかせを言ったのか?

いつも陰で悪口を言われているのか?

お皿を洗えば私がモラ夫から怒られるとわかっているのに、なぜ義母は洗い出したのか?

私は庇ってくれた義母にさえ
怒りを抱いてしまいました。


私が無理矢理お皿を洗えば義母から
「私がやるからあなたはせん太の世話をして!」と叱られ、
私がお皿を洗わなければモラ夫から
「母にばかりやらせやがって!」
と責められる…。


私はどうしたらいいのかわかりませんでした。


ふと、大好きな田村由美先生の漫画
《ミステリと言う勿れ》の主人公、
整くんのセリフが頭に浮かびました。

〝ダンゴムシになっちゃダメ〟

〝もう大人だから〟

〝ダンゴムシになっちゃダメ〟


(整くんもこんな気持ちだったのかな…)
そう思ったらもう少しだけ
頑張ってみようと思えました。

私は何事も無かったかのように振る舞い、
台所へ戻りました。






この約2ヶ月後、私は

帯状疱疹(過度のストレスで免疫機能が低下し発症する病気)になりました!

/(^o^)\

身体からのSOS!!w


最初はなんか寝違えちゃったのかな?
右胸の下らへんが痛いなぁってかんじでした。

痛いところに湿布を貼ったら
水膨れが無数に出来てしまい、
今まで湿布でかぶれた事無いのにおかしいなぁと
思いながら皮膚科へ行ったら帯状疱疹でした(^^;)

まぁまぁな痛みが1ヶ月以上続きましたが、
結果的には少し痕が残った程度で済みました。


身体が限界を超えた。
これ、もう無理だ。


私はモラ夫に最後の話し合いを
持ち掛ける事にしました。

モラ夫に直接何かお願いする事は
恐怖でしかなく、
もう随分前からそんな事が
出来なくなっていた私は
メールで
〝大事な話をしたいから時間をつくって下さい〟
と伝えたのでした。





私の居ぬ間に
モラ夫が私に対しての憎しみを言葉にした
あの瞬間に今戻るのならば、


台所の扉を勢いよく開け放ち、



「お前が洗えーーーっ!!!!!(ꐦ°᷄д°᷅)」


と心の底から叫びたいです。

そうすれば
腰の痛い義母は休める。
私は他の家事、育児が出来る。

万事解決!!!


自分でも気付くのが遅すぎだと思いますが、
DV、モラハラの渦中にいると
不思議とこの事に全く気付かないんです…。
そして仮に気付いたとしても、
怖すぎて言えない…(ー ー;)


見た目は子供、頭脳は大人な探偵漫画に
出てきた住職さんの言葉をお借りします。

「言葉は刃物…
使い方を誤ると質の悪い凶器に変化する…

相手の心を察知して慎重に使わねばなりません…たとえそれがどんな相手であろうとね…」


暴言暴力、ダメ、絶対!!!(΄◉◞౪◟◉`)


自分も肝に銘じます。


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