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子どもに信頼される

子どもにきょうだいがあって、学用品など「勿論新品を買ってもいいし、お下がりを使うなら、買わずに済んだその分、きょうだいでお金をあげるよ」と言うと、上の子はきょうだいが使うことを考えて大切に使うし、下の子は大抵、お下がりを使う。

ランドセル、体操服、習字セット、リコーダー、辞書…
何がいくらか明細をちゃんとつけて、小学校入学から中学卒業まで、お下がりを使ってくれた総額は10万を超えた。
ランドセルだけで10万超える家も珍しくないだろう。

コンパス、三角定規、分度器に至っては、私が小学生の時に使ってたものを使ってくれた。

竹ものさしは、裏に担任の先生が、一人一人名前を書いて下さった小1の時のものを私はずっと使ってる。
「目盛の部分を、「コン!」と机の角などにぶつけると欠けるから気を付けるように。目盛の部分で長さを取ったら、目盛の側で線を引かず、180度回して、反対側で線を引く。そうすれば、一生使える」という、あの時の先生の教えを守っている。

10万以上のお金を、きょうだいで半額ずつ、では、新品をずっと使えない下の子がハンデ(?)になるので、ささやかながら、ランドセルを処分する時、中にこっそりお菓子をいっぱいに詰めて、「大事に長く使ってくれてありがとう」というランドセルからのメッセージカードを入れた。

可燃物のランドセルを、丸見えにゴミ袋に入れる気にはなれないので、綺麗な大きな袋を用意して、まずそこに入れることにした。

いよいよお別れでその袋に入れるため、子どもが泣きながら、昨日ポケットの中まで確認して空にしたランドセルを持ち上げると、重いことに気づいて、中を開けてびっくりしてくれた。

「お下がりを子どもが使って安上がった分を、子どもに払うんじゃ、意味ない」と思う人が多いようだけど、いやいやいや、これは結局親を、家全体を楽にする。

高校生になった子どもは、一緒に旅行したり電車を使う時に、学割を申請して、そのおかげで安くなった分は、子どもにその分を還元するようにした。

そうすると、子供は学生課に行って申請の手続きを嫌がらず、喜んでする。そりゃそうだよね。
面倒なだけで、自分には1円の利もないんじゃ、せっかくの制度も億劫になるのが当たり前。

お金で信頼されるっていうのは、人間関係の一番大事なことだと思う。
金なんか卑しいとか、家族なのに金なんて、、というのは、まずお金を見下して悪い汚いものにしているのが大間違いだし、必ずトラブルを起こす。

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