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【読書感想】「ある小さなスズメの記録」(クレア・キップス) と、熊のヴォイテク

最も好きな本は?と聞かれたら、私はこれだと思う。

この内容が実話って、本当にすごい!

第二次世界大戦時のイギリス、子どもがなく、夫に先立たれ、一人暮らしをしていた著者であるピアニストの女性が、羽と足に障害を持って、巣から落ちたか落とされたか、生きられる見込みのない捨て駒のような、一羽の小さなすずめの雛を拾う。

空を飛び回ることはできなくとも、そのすずめはピアノの旋律に合わせてさえずったり、毒ガスを使う敵国に脅える防空壕の中で癒しの存在になったりと、10年以上もクレアさんと一緒に過ごし、彼女のあたたかい手の中で、愛に満ちた一声を残して命を全うするまでの記録。

よく思うけど、やっぱりかけがえのない大切ないのちの繋がりって、「血」とかじゃない。

著者がたまたま開いた本の前で、すずめのクラレンスが物思いにふけるような様子だったので、写真を撮ったところ、見つめていた文章が、「スズメは二羽まとめて一銭で売っているほどのものである。しかしそういうスズメの一羽ですら、主の許しなしでは、地に落ちることもかなわないではないか」という一節で、「それぞれ個性を持った被造物が、創造主にとってどんな価値を持っているかを驚くほど具体的に表している啓示の部分だった」という逸話も、びっくりする不思議な話。

私も1日だけだけど、まだ飛べないすずめのひなを拾って過ごしたことがあるので、すずめの賢さ、感情など、すごく共感するところが多い。
昔、イギリスにちょっとだけ行ったことがあって、日本の雀と顔が違うのに驚いた。なんかやっぱり、ホームズみたいにシュッとした顔をしていた。
日本のすずめ、可愛い❤️

脚本家の大石静さんも、この本がとてもお好きらしい(嬉)

前にひよどりの雛を拾った記事

↓こちらの、第二次世界大戦時に正式に軍隊の伍長として認められていた熊の話もとてもすごいことだけど(動画8分くらい)、ヴォイテクの晩年はかなり辛い‥
「最強のメラ」さんは、私の好きなyoutuberさんで、人物紹介、歴史解説などの動画をよく見るけど、とてもとても恐ろしくショックな内容が多く、見る時にはすごくエネルギー要る‥
でも、本当に大切なことを動画にしてくださっていると思う。


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