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夏休みの宿題に追われない方法

学校見学や、学校祭に実際に出かけて、子どもの行きたい高校が決まった。
成績として、社会が、このままだと及ばないと思った。
子どもは、社会科分野が嫌いなわけじゃないけど、これはいつの時代だったか、これはどこの国、県のことかなど、情報量の多さについていけず、定着してない。

慌ててすぐ塾だ参考書だの出費しても、かえって負荷を増やすだけで逆効果のこともあるし、その前に、これは、伊沢拓司さんの「勉強大全」に書いてあった、「一日一点法」を実践する機会だと思った。
クイズノックが大好きな子供も、「そうしたい!」と言った。

「一日一点上げていけば、一年で365点上がる」

これ、小林賢太郎さんの、一日一ミリ成長すれば一年後にはバケモノになれる理論と同じ。3日ぐらいじゃ、なんの変化もないようでも、1年継続すれば、誰が見てもわかるほどの大きな変化になるもの。

些細なことが300重なると、明らかな違いになると言われる。良くも悪くも。

これまでやってきた、学校の社会科の問題集を、毎日1ページずつ、私がついて、できなかったところを復習する。
1日数問くらい、15分弱といったところ。このくらいの短時間と量だと、集中力も高く、定着しやすい。
問題集のページ数から、10月には、全部終わることになる。夏休み明けには、テストの結果としても変わってくるだろう。

なんだか、あまり楽しんだり遊んだりしてはならない気がする‥「ふざけている、不真面目である、サボっている」気がして、人からもそう見られて何か言われないかビクビクする。

自分はもっと何かを頑張らないといけない気がして不安

幸福を宣言すると、嫉妬・搾取・破壊の対象にされそうで怖い、のびのびできない

・・・これらの底には必ず「人間は苦労しなければだめだ」が共通してある。
一見もっともらしく聞こえるし、うんうんと頷く人間が大多数だと思う。でも、これが捻じ曲がると、依存の根源のような思考になる。

歪んだ「人間は苦労しなければだめだ」意識があると、どんな恵まれた時代、境遇であろうとも、幸福にはなり得ない、自立できない。
だって自分で幸福になることを禁止して苦しむのだから。

そして、その苦労は「鍛錬」というような生産的で美しいものとは似ても似つかぬ、厳しさを装って、上から人を叩き潰すだけの真逆のもの。

「遊んでばかりいないで勉強しなさい」という言葉が大嫌い。

子どもが、何かちょっと続かなかったら「飽き症で心配。。三日坊主は駄目」と悪く言い、何かちょっとハマれば「あればっかりで心配。。のめり込みは駄目」…どうしろと?
あれならあれで、それならそれで、心配だ心配だと、それを親の愛だとふんぞりかえって子どもを振り回す‥心配症は、ウザイ。

私の子どもたちは、夏休みの最後になって、宿題に追われたことがない。

そもそも、私は宿題したくなかったらそれでいいと思っているけど、子どもは、特に小さいうちは、ほとんどができれば宿題を終わらせたいと思っている。

「ママ、見てー!」「お母さん、見ててね!」
小さい子どもは本当によくそう言う。
誰よりも、母親に自分ができたことを見て欲しがる。
この大切な時期に、できるだけそれをしっかり見てあげることが、その後に子どもの大きな力になる。

私は、「勉強しろ」「宿題やれ」と子どもに言ったことは一度もない。
でも、夏休みなどの最終日は必ず、宿題は勿論、明日の学校の持ち物の準備も終えて、丸一日ゆっくり遊びに出かけて過ごしてきた。

勉強、宿題を「教え」なくていい。
親は、子どもが見て欲しがるまま、見てあげればいい。
目を通して、自分でできたことを褒めて、「これ、よくわかったね」というものを見つけたら、素直にそれを言えばいい。

勉強の内容が難しくなってくると、わからない問題で手が止まってそわそわするようになる。
そういう様子になったら、「今日、自分でここまでと決めた範囲で、飛ばしたところがあってもいい、途中でもいいから、できたところ見るよ」と声をかければいい。
細切れにせず、全部終わってから見せてもらうのは良くない。

それでは、全部終わらせられる日は来ないのが普通だと思う。

親も一度に全部の宿題に目を通すのは、面倒で杜撰になるし、良くない。

職場や仕事の面でも、「二割共有」が進められているのは、モチベーションが保ちやすく、大きく無駄にやり直すことなく、最後までやり遂げやすい方法で、とてもいいことだと思う。

人が集中しているのを中断させるのはデメリットしかないし、できる限り避けるべきだけど、難しく散漫になって、なかなか課題が進まなくなるほど、なるべく少量ずつ目を通した方が、集中力が途切れにくい。

それに、自分の苦手分野を知って行くのも大事な勉強だと思う。
「これならできる!」「これならわかる!」をとにかくこなしていくと、だんだん、できなかったところも自然にできるようになっていることが多い。

余裕を持って、自分で決めた課題を終わらせた子どもの「やったー!」という達成感の顔は本当〜にイイ♪
「期日までに余裕を持って終わらせる」、「追われない」練習とその成功体験は、その後の人生に大きな影響があると思う。

この人、寿命が千年あっても、あればあるだけ、「不安だ心配だ苦しくてたまらない」と、一日中それに費やして、死ぬとなったら「人生があまりにも短すぎる」と慌てふためくんだな、という人を見たことがある。

そんな人生にならないための、大切な積み重ね。

画像は、子どもが15分で描いた伊沢拓司さん。可愛いな〜♪上手だな〜♪
目と目の距離が、伊沢さんらしい。


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