見出し画像

学園ものの魅力

私が女子高生だったのはもう何年も前なのにどうしてこんなに引き込まれるのだろう。
王道の展開なのに見入ってしまうのは何故だろう。

今クールのドラマ、『チア☆ダン』を見ていてふと思った。

個人的に学園もの、部活ものが好きだというのもあるかもしれない。
だけどそれを抜きにしても可能性が無限大に広がっている学生の頑張りを取り扱った作品は、見ている大人まで勇気をもらえると思う。

今週で3話目。いよいよ部員が8人揃い、福井県で開催される大会に出場するのだが、恥をかくくらいのダンスの出来に部員たちは撃沈していた。
「もうやりたくない」
「私なんかが……」
そう言い残しながら彼女たちは会場を後にするのだが、そこで現れた顧問の太郎先生が生徒一人ひとりに声を掛けるシーンが私の心に響いた。

「失敗したっていいじゃないか
夢にたどり着くためにはどん底から一つ一つ乗り越えていけばいいんだよ
だから目の前の失敗から逃げちゃだめだ」


今は誰でも何にでもなりやすい、比較的自由な時代だと思う。
SNSの発達のおかげで自分で作った何かを一瞬で世の中に広げることができる。
だけどその反面、自由だからこそ、「やっぱりやーめた」と離脱することも簡単にできる。
今まで費やしてきた時間のことなんて考えずにスパッと。
続けるのは、しんどい。
成功できるかなんてわからない。
やめてしまうほうがよっぽど楽だ。

だけど周りの後押しがあれば、もうちょっと頑張ってみようかなと思える。
一人じゃないということは、それだけで心の支えになるのだ。

書くことで表現し始めた私の目の前にも沢山の壁がある。
まとまらない、視点がブレる、描写が書けない、展開が思いつかない……。
ぶち当たる度にいつもどん底へ突き落とされる気分になる。だけど
「面白かったよ」
「ちょっと泣きそうになった」
と些細な意見でも、もらえればもうちょっと頑張ってみようかなと思える。

女子高生に自分を重ねるアラサー会社員なんてちょっと笑えるけれど、『チア☆ダン』2話では主人公が「人の夢を笑うな!」と大きな声で発言をしていた。その言葉にもちょっぴり励まされた。

学園ものを見るのをやめられないのは当たり前のことをセリフの中に織り込んで勇気と希望を与えてくれるからなのかもしれない。

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

いただいたサポートを糧に、更に大きくなれるよう日々精進いたします(*^^*)