[コラム] 2022年に放送されたアニメからおすすめ紹介:29選
2022年も大量のアニメを見た
その中から特によかったもの…というとすごい量になりそうなので、今年放送された(ネットオンリーのやつは配信された)中で、私が見たやつからおススメをピックアップしたいと思う。
私が見るジャンルは偏ってるし、見ようと思ってまだ観れていない良作も大量にあるので、え? あれを入れないの? ということも多々あると思う。
あくまで個人的なピックアップなので悪しからず…。
では行きます。29選。
◎2022年私的ダントツ一番は…
地球外少年少女
好きすぎて何回も紹介してるんだど、今年はこれがダントツでよかった。
舞台は2024年。日本製の宇宙ステーション「あんしん」。
そこに暮らしているのは人類で初めて月で生まれた少年と少女。
ある日「あんしん」に、地球から同世代の子供たちが見学にやってくるのだが…命の危険が伴うような事故が起こってしまう…!
舞台となる宇宙ステーションがなんとも日本的なゆる〜いデザインなもんで、どたばたコメディなのか? と思わせといて、その実はAIが絡んでくるゴリゴリのハードSFという内容になってる。
とにかく映像と世界観がすごいんだ。ぜひみんなにも体験してほしい!
6話完結で見やすいとは思うけど大人の事情でカットされた重要シーンなど多々あるようなので、完全版を望む!!
それからテーマ曲が神曲すぎて何度でも紹介しちゃう。
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以下のおすすめはあいうえお順でいきます。
◎86-エイティシックス-
架空の世界が舞台のお話なんだけど、どこか現代の人類の行く末を予知しているような気がしちゃってゾッとする物語だ。
物語の最初の舞台となる共和国は、ある特定の人種のみが人間として認められている狂気的な差別主義の国家であり、なおかつ戦争下にある。
政府は毎日の戦闘で人間の死亡者ゼロと報じるが、実は、人間と認められていない行政外86区の人々が毎日戦って死んで行っているのだった。
物語は若き貴族のエリート軍人レーナと、前線で戦う戦闘マシ―ンのような少年シンの二人を追いながら物語が進む。
シンの進む道が壮絶すぎて、どうか誰も死なないでと祈りながら見ることになる。
とにかくエモい。このエモさを説明するには1クール分説明しないといけないので無理なんだけど、最強にエモいんだよ。
あとシンがイケメン。
最後の2話くらいが今年の放送だったんだけど、すごいとこで終ってるので続きを切望している。
このエンディング2曲を聞いてくれたらわかるかな。。
リーガルリリーは最近の私のイチオシ☆
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◎異世界おじさん
異世界転生・転移もののテンプレートを逆手にとったコメディで、すごく面白いぞ。
主人公のたかふみは、17年間の昏睡状態から目覚めた叔父さんに会うために病院を訪れる。
叔父さんは今まで異世界にいたと言い出し、たかふみは頭がおかしくなった叔父さんを見捨てようとするが、目の前で実際に魔法を見せられて気が変わる。
たかふみは叔父さんにYouTuberになることを勧めて一緒に暮らし始める。
叔父さんの異世界での物語が壮絶すぎて、みんなたちまち叔父さんのストーリーの虜になってしまう。
もちろん我々もだ。
叔父さんは容姿そのままに異世界へと行ったのだが、たまたまその世界のオークと顔がそっくりだったために、人々から魔物扱いを受け、ドン引きなくらい酷い仕打ちをうける。
それでも彼は異世界転生もののお約束どおり規格外の能力を持っていて、なおかつ欲もないために、知らず知らずとかっこいい行いをして、何となく仲間を作っていく。
その本人がまるで気が付いてないけど実はかっこいい感じがとても面白い。
見始めたらクセになる物語なんだ。
続きが気になっている。
◎鬼滅の刃
「遊郭編」が今年放送された。
アクションがとにかくすごかった。
まさに死闘という感じで後半はずっと息できないほどだった。
日本刀を持ったアクションとして歴史に残るようなシーンの数々だったのではと思う。
「無限列車」よりこっちの方が好きかもしれない。
全員キレッキレの動きする。
次は「刀鍛冶の里編」が予定されてる。
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◎後宮の烏
ものすごく好みの世界観だった。
中国風の架空の世界で、七世紀くらいな感じ。
後宮の奥深くに暮らす「烏妃」と呼ばれる巫女的な存在の少女が主人公。
烏妃は代々神秘的なお告げのようなもので選ばれた者がなり、夜明宮という誰も訪れないところで侍女などもつけずに暮らしている。
現皇帝は若く、かつて廃太子だった過去を持つ正義感溢れるイケメンである。
彼は呪術を使って問題を解決してくれるという噂を頼り烏妃の元を訪れ、烏妃が気丈であるが可憐な少女であったために徐々に心を寄せるようになっていく。
そんな中で幽鬼がらみのサスペンスチックな事件が起こったり、皇帝と烏妃の真実や、謎めいた伝説が絡んで来たりしてすごく面白かった。
皇帝と烏妃の絶妙な関係が大変好みであった。
いいところで終っているので続きを期待している。
女王蜂のテーマソングもよいし、エンディングもよい。
◎ゴールデンカムイ
これ、実は漫画の方で全話無料をやってたので、その時に最後まで読んでしまって、アニメは途中までしか観てないんだけど、とにかくおススメしたい。
舞台は1907年日露戦争終結後。
主人公の杉元 佐一が幼馴染の目の治療のために金が必要になり、アイヌの埋蔵金目当てで北海道へやってくる。
杉元はかつて鬼神のような戦闘力と強運によって激戦を潜り抜けてきた実績から、“不死身の杉元” 呼ばれていた軍人である。
顔や身体中に傷のあるイケメンマッチョである。
で、その杉元が冬眠明けのヒグマに襲われているときに助けてくれたのがアイヌの少女アシㇼパであった。
こうして二人が運命的な出会いを果たし、杉元は幼馴染のため、アシㇼパは埋蔵金に関わっているとされる父親の真相を知るために共に旅立つのだ。
とにかく複雑に絡み合った物語が最高に面白いし、実在の人物なんかも出て来たりするので、歴史好きにもたまらない世界観かと思う。
それからアシㇼパを通じて伝えられるアイヌ文化の数々も興味深い。
シリアスな内容の物語ではあるのだが、全体的にコミカルでユーモアにあふれていて強烈な登場人物も多数出てくる。
彼らがお互い影響し合って変わっていくのも胸打たれるのだ。
まあ、とにかく面白すぎる。
ちなみに、マッチョな男たちのヌードや下ネタ、四肢もげたり、顔面もげたりなど、かなりえぐい描写も多々あるのでちょっと注意。
このオープニングが好き。
◎殺し愛
私の好みのツボを押しまくって来る物語だった。
賞金稼ぎをしてるシャトーちゃんが、ある日、謎の殺し屋ソン・リャンハと接触するのだが、それからなぜか彼はシャトーに執着し何かにつけては首を突っ込んでくるようになる。
シャトーもソン・リャンハも幼いころに壮絶な経験をしているようでそれぞれ人格に問題があるところが多々ある。
シャトーは感情を表に出せずに極端に内にこもった性格で、そのためロボットのように見える女の子。
ソン・リャンハは何を考えているかわからず、平気で残虐な行動をするが、シャトーだけは絶対に裏切らないという不気味な奴。
このように、人間の心を失っているように思えるような登場人物が、不器用ながらお互い歩み寄ってそれぞれの秘密と自分たちの秘密を知って行く…という構造がたまらない。
アクション系の物語としてはちょっとタルいのかもしれないけど、これくらい引っ張られた方が萌える…とドMな私は思うんのであった。
シリアスな物語ではあるんだけど、普段はクールなシャトーちゃんがド天然だったり、百戦錬磨のソン・リャンハはシャトーちゃんの前ではデリカシーのないチャラ男みたいになってしまうところなどギャップもあってよい。
いいところで終っているので続きを望む!!
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◎最果てのパラディン
最後がギリ年内に放送されたのでここに入れてみた。
いわゆる異世界転生ものなんだけど、かなり硬派なタイプの物語と思う。
なにしろ主人公がめちゃストイックである。
彼には前世でちゃんと生き抜けなかった記憶があって、生まれ変わったことを知った時に、今度こそ自分人生をしっかり生きようと誓うのだ。
泣ける。
主人公のウィルは廃墟で育ち、唯一の人間としてアンデットたちに育てられる。
そのアンデットたちが何者なのか、この世界はどうなっているのか、他の人間はどうしたのか? など謎に満ちた始まりが結構鳥肌ものであった。
この主人公は異世界転生ものでよくあるように、剣術も魔術も規格外の能力を持っているんだけど、それが長年の修行によるもので、並々ならぬ努力の末に取得したものであるところが私は好きだ。
生死感も宇宙的だし、主人公を取り巻く女の子たちも出てこないし、展開がすごく硬派。
原作者が体調不良のために執筆がストップしてしまっているそうで心配なのだけど、ぜひとも続きを知りたい物語なんだ。
このPVの最初の台詞を聞いただけでも泣いちゃう。
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◎錆喰いビスコ
ドストライクな世界観だった。
最終兵器的なもので文明が崩壊し、砂漠が広がる未来の日本。
世の中には有機物まで錆びつかせる「錆び風」が吹き荒れていて、人々は錆に怯えながら細々と生活している。
この「錆び風」の原因がキノコの胞子とされていて、汚染されると巨大なキノコがボカーンと生えてくるぶっ飛んだ映像がすばらいしい。
主人公の一人ミロは、若く信頼も厚いイケメン町医者で、左目の周りにアザがあるためにパンダ先生の愛称で親しまれている。
彼には「サビツキ」に悩まされているカッコよく美しい姉がいて、彼女のために「サビツキ」を治す研究をしている。
そこへ、世界中にキノコを植え付けまわっているとの噂のお尋ね者キノコ守りのビスコと名乗る男が現れて、いろいろあってミロとビスコは一緒に旅をすることになるんだ。
ナウシカを彷彿とさせるその世界観に絶妙なバランスでサイバーパンクが融合していて、同時にAKIRAっぽさとかマッドマックスぽさがあってたまらない。
ティザーPVがやばいほどカッコよいので見てほしい。
曲もすごい。
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◎シャドーハウス
ゴスロリ好きとしてはたまらないデザインだった。
謎だらけの洋館「シャドーハウス」には、全てが真っ黒で顔のないシャドーたちが貴族のような暮らしをしている。
彼らにはそれぞれにペアとなる顔役の「生き人形」がつき、ご主人様であるシャドーによりそって感情や動作を表現することを使命としている。
絵はすごくかわいいんだけど、なんなの「生き人形」って!!?? こわ!!!! とものすごく不気味なのである。
主人公は影のケイトとその顔であるエミリコ。
彼女たちがまわりを巻き込み、だんだんとこの世界の秘密が暴かれて行くんだけど…最初はファンタジーと思ってたのに、実はハードSFなのか? と思わせるような描写があったりして目が離せない。
続きは作られるのかな? 最後まで見たいな。
このEDがすごく好き。
PVもぜひ見てほしい。
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◎処刑少女の生きる道
勝手にグロ選手権の記事でも紹介したけど、これはグロい。
そのやりすぎなほどグロい感じがとてもよかった。
いわゆる異世界召喚ものなんだけど、かなり個性の強い物語だなと思う。
この物語の世界では、年間2~3人の日本人が「迷い人」として転移してくるんだけど、「迷い人」たちは「純粋概念」と呼ばれる特殊な能力を持っていて、それが文明を破壊するほどにかなりヤバめなものなのだ。
そのために、この世界では日本から人間を召喚することは禁忌とされ、見つけ次第に暗殺(処刑)されることになっている。
主人公のメノウちゃんは、そんな迷い人を暗殺するために生きている処刑人なのである。
ある時、メノウちゃんは暗殺対象であるアカリと接触するが、彼女の能力のために殺害に失敗する。
それで彼女を確実に消し去るために二人で旅に出るのだが…待ち受けている世界が死ぬほどグロいんだよねこれが…。
うまく言えないんだけど、このとんでもなくグロい感じがこの物語をただの異世界召喚ものの一つではなくしている魅力の一つなんじゃないかなと思う。
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◎進撃の巨人
これまで何度か書いてるかもだけど、全人類に知って欲しい物語だ。
私はアニメから入ったので、漫画は我慢して来年のアニメ完結を待っているところ。
この物語には何段階にも予想を超えた展開があって、とにかく驚愕の連続なんだ。
でも私が一番みんなと共有したいのはThe Final Seasonに入ってから。
それまで物語と共に自分の気持ちも寄り添ってきたつもりだったのに、全てぶち壊される…というか、、、
なにこれ!? なんなのこれ!!??
なんなんだよ~!!!!
と心臓を抉られるような気持ちになる。
戦争の足音がそこかしこで鳴り響いてる今、人類よ、一旦『進撃の巨人』を見ようか…って言いたい。
それからアクションシーンもものすごい。
この神作画は何度でも見てしまう。
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◎時光代理人
中国のアニメ。
写真を介して特殊な能力を発揮する二人組のイケメンが事件を解決していくお話。
写真を撮った人物の記憶の中に入ることができる時と、写真が撮られてから12時間の出来事を見ることができる光。
一話完結型なのかな? と思わせつつ、実はしっかりバタフライエフェクトが発動していて、どんどん現実世界がおかしくなっていく造りになっていてすごく面白い。
記憶の中に入れる時がわりと無鉄砲で、「過去を変えようとしてはいけない」という約束をやぶっていろいろやってしまい…みたいな。
時と光の友情以上な感じの精神的繋がりも胸キュンでよい。
まあとにかく二人がイケメンなんだ。
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◎SPY×FAMILY
これは言わずもがなかな…。
今年はいたるところでこれのキャラクターを見たかと思う。
見てみたいけどまだ見てない、何がそんなに面白いの? という人向けに紹介を書こうかな。
物語の舞台は架空の世界。
ヨーロッパ的な国で時代もおそらく現代。
隣り合う二つの国が冷戦中で仮初の平和が成り立っているという設定。
西から東へ贈られて来た凄腕のスパイが、ミッションのために偽装家族を作るのだが、その妻として選んだ人の裏家業が実は殺し屋であり、娘として選んだ女の子が他人の思考を読み取ることのできるエスパーだったのだ…!! というはちゃめちゃな設定なのである。
主人公の凄腕スパイのロイドはとにかくイケメンで優秀。
妻であり殺し屋のヨルは普段はおっとりしてて天然美女なのだが、殺し屋の時はすげー怖い。
そして娘のアーニャがとにかくかわいい。
ロイドとヨルはお互いの素性に全く気が付ておらず、アーニャだけが全てを知っている…けど彼女の知能であんまり正確に理解してない…というところが面白いところかなと思う。
子供も大人も楽しめる物語ってホントにすごいと思うよ。
あ、でもヨルさんの暗殺シーンは結構えぐいのでご注意。
星野源のEDよい。
◎スプリガン
80年代後半~90年代に連載してた名作のアニメ化ということでかなり興奮して見た。
実はこの原作漫画はずっと読みたいと思っていたけど読んでなかったやつなので、アニメで見れて嬉しかった。
しかも2022年のクオリティでアニメ化なのである。
物語の舞台は近未来。
アニメ化に当たり原作の時代には存在しなかったタブレットとか出て来るようにしたりしてるが、当時の雰囲気あり。
超古代文明の残した遺物の中には、現代の科学よりはるかに高い水準の技術により作られている(オーバーテクノロジーな)ものがあり、それらはオーパーツと言われている。
それらが悪意を持った者の手に渡らないように回収してまわっている組織の特殊部隊を描いた作品。
その特殊部隊のS級エージェントたちは「スプリガン」と呼ばれ、圧倒的な戦闘能力を持っている。
主人公の御神苗優もその一人なのだが、普段は素性を隠して高校生をやっている。
オーパーツが題材ってところが実に90年代っぽい感じでワクワクする。
古代ロマンもあり、ものすごいアクションもあり…ボリューム満点なのである。
ネットフリックスシリーズなんだけども、ぜひ続きも作って欲しいな。
オープニングやばいぞ。
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◎盾の勇者の成り上がり
2022年は第二期が放送された。
異世界召喚ものでなおかつ追放型の物語である。
主人公の尚文は、ごく普通の大学生だったが、ある日いきなり『盾の勇者』として異世界に召喚される。
そこにはそれぞれ武器にまつわる勇者たちが召喚されてくるのだが、盾の勇者はなぜか差別対象となっていて、尚文はいきなり孤立する。
孤立した尚文はやさぐれてしまって、敵に対しては冷酷で残忍になったり、自分をバカにした他の勇者に対しても容赦ない行動を取るようになる。
一方で自分を信じてくれる者たちや立場の弱い者たちに対しては絶対的な優しさを見せたりして、だいぶカリスマがある。
尚文が仲間にするのは女性ばかりでハーレム型の構造なのだが、どのキャラクターも魅力的なので不自然な感じは全くしない。
さらに、この世界ではいくものパラレルワールドが存在することが度々言及され、物語が進むにつれてどんどん壮大な展開となっていくのも面白い。
英語版のPVがやたらかっこよい。
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◎チェンソーマン
満を持してのアニメ化。
ってゆっても私は原作は読んでないのだけど、その存在は知ってて、アニメ化を待っていたんだ。
現代日本が舞台で、世に悪魔がはびこっていて、公安のデビルハンターたちが主人公。
主人公のデンジは壮絶な少年時代を過ごし、チェンソーの悪魔と一体となってチェンソーマンとなる。
その能力を買われてデビルハンターとして生きていくことにするのだけど…。
この物語の主人公は少年漫画の王道ヒーローとはかけ離れていて、正義感は持ち合わせておらず、自分の欲や “楽しかどうか” というだけの基準で動く。
それから、この物語に出て来る主要人物のほとんどは頭がおかしい。
それがなんかすごく現代風だなと思う。
悪魔退治のお話と書いてしまうとそれまでなのだけど、とにかく滅茶苦茶で狂ってる感じがすごくよい。
まだワンクールしか見てないから、この先どんなことになるのかすごく楽しみだな。
で、これは…今年最高のクオリティのアニメーションだったのではなかろうか。
映画なみの美しいアニメーションを毎週だなんて変態すぎる。。
グチャドロのアクションが多い物語なんだけど、そのシーンを後から何回でも見たいほどすごかったなぁ。
オープニングも神がかっている。
あとはエンディングが全話でそれぞれ違っていて、その回のお話にあった曲が出て来るのがとにかくやばかった。
映像も毎回曲とあわせてくる。変態としかいいようがない。
全部をピックアップするとえらいことになるので特に好きな奴を。
▽マキシマム ザ ホルモンの『刃渡り2億センチ』
▽凛として時雨『first death』
▽PEOPLE 1『DOGLAND』
▽女王蜂『バイオレンス』
◎天才王子の赤字国家再生術
ファンタジーっぽいお話の中で政治やビジネスなどの勉強ができてしまう系。
舞台は中世ヨーロッパ風の架空の世界。
主人公のウェン王子は父親である国王の急病により16歳で国政を任されることになる。
この王子、聡明で天才的な政治的センスを持っているんだけど、実はものすごい怠け者なのだ。
側近であり幼馴染のニニムが側にいる時だけその本性を表すんだけど、ギャップがすごすぎ。
で、王子は国などとっと売って余生を遊んで暮らそうと企むのだが、何しろ弱小の赤字国家である。
少しは価値を上げてから売らないと逆に損をしてしまう…ということで頑張るのだが、その結果、国がめちゃ栄えていく…というお話なのである。
ウェンは自分側の者に対してはすごく頼りになり優しさも見せたりするのだけど、敵国や対立する者に対してはかなり冷酷で、やはり一国を総べる者はサイコパス気質があった方がうまくいくのかな…と思わせるところがある。
王子の策略は現代社会でも通じそうなことが多く、いろいろ勉強になるし、水戸黄門的なスカっとする内容もあったりして面白い。
アニメはまだ途中なので続くのかな? 作って欲しいな。
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◎ヴァニタスの手記
これはもう、なんかめちゃ好きなやつ。
第2クールが今年放送だった。
ヴァンピールと言われる吸血鬼が存在する19世紀のフランスが舞台。
吸血鬼の青年ノエくんが、師匠の指示により「ヴァニタスの書」を探すためにパリにやって来るところから物語は始まる。
そこで、もう一人の主人公、ヴァニタスと名乗る人間の青年と彼は出会う。
ヴァニタスはだいぶ変わった性格の青年なんだけど、すごくかわいい。
吸血鬼たちは普段は異世界みたいなところで暮していて、そこではいつも赤い月が昇って来るのだが、伝説によると、不吉の象徴される蒼い満月の夜に生まれた吸血鬼の子が、蒼月の吸血鬼となり「ヴァニタスの書」を作ったと言われている。
ヴァニタスはいったい何者なのか? 「ヴァニタスの書」とは何なのか?
謎が謎を呼ぶミステリーなファンタジーなのだ。
実はこの物語では冒頭で衝撃的な結末を言ってしまっていて、我々はずっとそれが脳裏にある状態で物語を進めることになる。
それが、もうかなり超絶にやばいのである。
それからヴァンピールたちは血を吸い合うことでコミュニケーションを図るんだけど、その関係に友情や愛情があると快感が伴うようで、その描写がエロくてよい。
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◎ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン
ネットフリックスシリーズ。
これもヴァンパイアものだけど、上記とはだいぶ雰囲気違う。
ヴァンパイアによって文明が崩壊しかけている世界が舞台。
人間はヴァンパイアが嫌う光の壁を作って、軍事要塞のような都市に暮らしている。
生活する環境は最悪な感じ。
ヴァンパイアたちは音楽に惹きつけられて寄って来るので人間は一切の音楽を禁じ捨てている。
一方、ヴァンパイアたちは貴族であれば豪華な屋敷に住んだり、舞踏会などパーティー三昧で贅沢して暮らしている。
ただ、貧富の差は激しい様子。
そんな中で人間・ヴァンパイアからそれぞれ出現した異端児が出会い、共に手を取り合い、人間とヴァンパイアが平和に暮らしていける世界を目指して旅に出るお話なのである。
私は音楽をやってるので、“音楽を禁じられた人類” という設定にめっぽう弱い。
人間から音楽を奪ったら、もうそれは人間ではなくなる…とまで思ってる。
我々もちょうど、このような極端に規制のある社会を経験しているばかりなもんで、この物語の世界観には身につまされるものがあった。
救いようがなく、儚く、でも美しい物語だったな。
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◎BASTARD!! -暗黒の破壊神-
80年代後半から連載していた人気漫画のアニメ化。
これもネットフリックスシリーズ
ものすごく80年代って感じなんだけど、当時これもうやってたんだ!! という展開が多々出て来て驚きである。
それからアニメ化するにあたって、今それアウトなんじゃ…というような80年代の下品な感じをそのままやったりして、かなりよかった。
舞台は未来なんだけど、超強力な兵器によって文明が一度破壊され、中世くらな感じになってしまっている世の中。
科学の時代は終わり、魔法の時代となっている。
そんな中に出現したダークヒーローのダーク・シュナイダーが傍若無人な振る舞いで、暴れまわるんだけど、大好きなヨーコさんの影響で徐々に変わっていく…。
ダーク・シュナイダーは人も魔人も平気で殺すし、セクハラしまくりだし、現代の感覚で言ったらどうなの? って感じなんだけど、かっこよく見て来るから不思議なのである。
この物語には現代のファンタジーの要素がふんだんに入っている。
魔王的存在が現代に転生する、詠唱を唱えて魔法を発動する、などなど。
詠唱がとにかくかっこいいし、要所要所の名称にハードロックやメタルに関係する名前が出て来て、ブフォッとなったりするのも楽しい。
詠唱シーンはここを見てほしい。
▽このエンディングが好き
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◎不滅のあなたへ
第2シリーズが今年放送だった。
これはすごい物語だ。
あらゆるものの形へと姿を変えられる “球” が地球に投げ込まれ、それは最初、石になり、続いて苔になる。
それから狼となり、ついに人間の姿を手に入れる。
生き物の姿になってからわかるのだが、それは、対象が死ぬとその姿を手に入れらるようだ。
彼が初めに手に入れた姿の少年は雪の中で凍死した。
人間の姿になってから、彼は様々な人と交流し、フシという名が与えられる。
死ぬということは何なのだ…ということを不死身のフシを通して考えさせられてしまう物語だ。
所々で声出るほど泣かされる。
何でも出せるフシは我々からしたら神のような存在なんだけど、彼自身は自分が何者なのかさっぱり解っていないところがとても興味深い。
いったいこれら全ての目的は何なんだ??? ととても先が気になっている。
◎BLEACH
今年から千年血戦篇が放送されて、ずっと見ようと思っていたので1話から見始めた…。
えと、最新の千年血戦篇は17シーズンで、今私は10シーズンまで(通算200話くらい)見終わったところだ…。
先は長い…。というわけで、「破面・VS.死神篇」までの感想となるのであしからず。。。
『BLEACH』の舞台は現代日本。普通の高校生をしていた一護は元々霊的なものが見えやすい体質だったが、ある日、ルキアという死神と出会い、虚(ホロウ)と言われる悪霊から家族を助けるために、死神代行となる。
この一護という人物はかなり硬派なヒーローで正義感が強く、少しヤンキーぽいけど情の深い男なのである。
ついでにイケメン。なかなか最近では貴重なタイプのヒーローだなと思う。
死神は通常の人には姿は見えず、現世に迷い込んで来た虚(ホロウ)を尸魂界へ送る仕事をしている人たちである。
尸魂界は霊魂が暮らす場所。
死神は黒い着物姿で斬魄刀という刀を持っている。
はっきり言って、かっこよい。
『BLEACH』は一護が死神となることによって、現世や尸魂界を巻き込んだ事件に関わっていくお話である。
厨二心をくすぐる設定がいくつもあって、これも人気の理由のひとつかなと思う。
詠唱を唱えて破道を出したり、斬魄刀の力を解放する手段があったりとか。
また、死神たちは護廷十三隊と呼ばれる組織に属していて、各隊に隊長や副隊長、三席、四席といった階級がある。
控えめに言ってもみんなかっこよすぎる。
いくつかアニメを見てて、このように何かと戦う人たちが組織になっていて、隊長はめっちゃ強い…という構造がわりとパターンとして存在することを知ったんだけど、これの初めのやつって何だろうなとふと思った。
ちなみに私は十番隊隊長 日番谷冬獅郎 推し。
ってなんだかまとまりのない感じになってしまったが、とにかく長いんで、おススメしたい要素がありすぎてこんなになってしまうのだ。
テーマ曲全部把握できてないけど、これまでで印象に残っているのはこちら。
▽チャットモンチー「橙」
▽STEREOPONY「ヒトヒラのハナビラ」
◎平家物語
これは歴史に残る傑作なのではないかというアニメだった。
かの平家物語を現代的な視点やファンタジーな要素を交えて、味わいのある絵柄で綴った。
主人公は、ビワという枇杷弾きの孤児の女の子で、未来が見える目を持っている。
我々は彼女を通じて平家滅亡までの歩みを見ることとなる。
そう、平家物語って平家が滅亡する物語なんだよね。
ビワと同じように我々も彼らの未来を知っているわけなんだけど、とにかく誰も死なないで…と願ってしまうほどに、ビワを通じて平家の面々に感情移入させられちゃうんだよね。
かつては美談的に語られて来たこの物語も、現代の感情で見ると耐え難い出来事なのだ。
今現在、戦争はこの世から絶えないけれど、千年近く前と人間は何も成長してないじゃないか…と思わされてしまった。
テーマソングとてもよい。
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◎メイドインアビス
第2期が今年放送された。けど、配信がない!!! 誰か配信してくれ~。
これも先日書いた勝手にグロ選手権の記事で紹介したけど、超絶グロい。えぐい。
でも最高に面白い!!!
世界最後の秘境と言われる巨大な縦穴。
そこは人の生存を拒む過酷な環境である。
降りるのはできるが、深くに行くにつれ、上がるのに不可がかかる。
そして人はひとであることをたもてなくなる。
それでも、人々はこの穴の中にある「遺物」を探しに、または果て無き探求心からアビスの底を目指す。
主人公のリコは穴の底へと旅立った母を追って旅に出る。。。
なんというか、とにかくグロい。
でも平気な人にはぜひ見てほしいんだ。
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◎勇者、やめます
勇者が魔王を倒し、平和になった世界。
職を失った勇者レオは、破壊され再建中の魔王軍の城へと単身赴き、自分を雇ってくれないかと魔王エキドナに志願する。
当然ながら門前払いを喰らうが、彼はこっそり魔王軍四天王に取り入って、城の中へ入り込むことに成功する。
そこでレオはまずは四天王から城内の問題を聞き出し、次々と解決方法を伝授し、信頼を勝ち取っていく。
レオの真の目的はよくわからない状態でずっと物語が進むのだが、レオがみんなに教える方法は、現代社会の働き方改革にもつながるようなことで、とっても勉強になる。
ひとりに仕事が集中しがちなときに、どのように分散させるか…とか、指示系統をどうしたらいいのか…とか、面接をするときに相手の本質を引き出す方法は…とか。
で、こんな感じで魔王城での問題をクリアして、めでたく魔王と勇者が結ばれて終わりなのかな…と思ったら、全く別の方向、斜め上の方向へと話が進んで行ったのでぶっ飛んだ。
大筋の物語も意外性があってすごく面白かった。
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◎ようこそ実力至上主義の教室へ
2nd Seasonが今年放送。
これは生命の危機はさほど伴わないサバイバルゲームを高校でやってる物語だ。
主人公の綾小路 清隆は目立たずやる気なさげで何においても平均くらいの平凡な男である。
と見せかけて、こいつがかなり気味悪い。
実は何においても規格外の能力を持ってそうで、しかも冷酷だったりする。
彼のクラスメイトは個性的なメンバーも多く、わりと和気あいあいとしているけれど、腹黒い奴も多く、それぞれ生き残るために人間関係はかなりドロドロしている。
この物語は綾小路の不気味さを怖いもの見たさで楽しむ…というものなのだ。
◎よふかしのうた
これは特にすごくよかったうちのひとつ。
コウくんは新時代の主人公だなーと思った。
コウくんはわりと優等生タイプだったのだが、中学生になってから何もかもが嫌になり不登校になる。
それで夜な夜な家を抜け出して街を徘徊していたら、吸血鬼のナズナちゃんに出会い仲良くなる。
コウくんは自分も吸血鬼になりたいと思うが、眷族にしてもらうにはユウくんがナズナちゃんに恋をしないといけないと言われ、恋とか全くわからない…ということを改めて自覚する。
そこでユウくんはナズナちゃんを好きになるために夜な夜な彼女と遊ぶことにするのだ…
Creepy Nutsの曲がよい。
挿入歌もめちゃよい。
◎リコリス・リコイル
これもすごくよかったやつ。
今よりちょっと未来っぽい東京。
スカイツリーらしき構造物がぶっ壊れている。
世界一安全を誇る東京だったが、実はその治安を守っているのが女子高生に扮した暗殺集団 リコリスなのだった。
任務中に命令違反をした たきな は本部から移動となり、支部である「喫茶リコリコ」へ異動してくる。
そこには伝説のリコリス ちさと がいた。
たきな は、くそ真面目なロボットみたいな奴で、ちさと は飄々とした明るい症状でみんなに好かれている。
ちさと と関わることで変わっていく たきな がよい。
それから銃撃戦が多く出て来るのだが、アクションシーンもすごい。
ちさと はどんな弾もひょいっと避けてしまう神がかった技を持っており、いろいろ訳あって不殺の誓いをし自分の銃はゴム弾を使っている。
なんとなく、女版 日緋村剣心なんじゃないかと思ってしまう感じ。
出て来るキャラクターも全員よいし、物語も面白くて最高だったなぁ。
▽もっと詳しい紹介はこちら
以上が2022年に放送された中で私がおすすめしたいピックアップ。
お正月、暇だったらぜひ見て見てね。
ではよいお年を!
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