見出し画像

[AIアートから叙事詩] 神の通達

神の通達

それは誰も足を踏み入れたことのない深い深い森の奥。
物言わぬ神はそこに居た。

苔むす身体を雨風に晒しながら、何千年も何万年も、気の遠くなる時の中、神はただ黙ってそこに居た。

子供たちは待っていた。
その小さな身体を寄せ合って、暗闇の向こうの扉が開くのを今か今かと待っていた。

私はその声を聴いていた。

目を閉じると聞こえてくる、無数の子供たちの囁き声を、私はそこで聴いていた。

さあ、子供たちよ。今こそ旅立ちの時が来た。
生まれたばかりの羽を広げて今空に旅経つのだ。

物言わぬ神が作り上げたこの精神世界に羽ばたく無数の子供たち。
今こそ世界に散ってその小さな心で見聞きしたものを人々へと伝える時なのだ。


あずみのさんが作成したAIアートからインスピレーションを得まして叙事詩を作成してみました。
ステキな絵をありがとうございます☆


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?