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[曲紹介] ゆっくりと旋回する世界を歌った

今週は諸事情により日曜作曲はお休み~。
またまた、私が所属するGENZ(ゲンズ)というユニットから1曲紹介したいと思う。

この曲はメロと歌詞は私が作ったけど、大筋はギターリストが作った曲だ。
なので、普段私が上げている曲とは雰囲気がちょっと違うかも。

『gyre(ジャイヤー)』

流れながれて月の白色は
夜に目を覚ます果てない疑問

gyre gyre まわる
何度も繰り返し

丘は幾千の窓を開いてる
声をひそめて待っていたんだ

だんだん見えてくる
そういう気もしてくる

今日はラインの話を聞いたよ
思い出すけれどまるで白色

そうかこれがあのグルーヴ
ほら聞こえてくる歌

流れながれて月の白色は
朝に目を開ける無限の太陽
gyre gyre まわる
今度は言葉が....

“gyre” は回転、旋回、渦といった意味の単語。

私はこの言葉と学生時代に出会った。

ウィリアム・バトラー・イェイツというアイルランドの詩人の『The Second Coming』という詩に出て来る。
その詩の冒頭がこちら。

Turning and turning in the widening gyre
The falcon cannot hear the falconer;
Things fall apart; the centre cannot hold;


(意訳)
広がって行く旋回の中で回る回る
鷹に鷹匠の声は聞こえない
物事はバラバラに
中心を保てない


『The Second Coming』とは、キリストの再臨のことだ。
世界の終りの日にイエス・キリストがこの世に再び現れ産後の審判が下される…。

この詩の最初の部分では、秩序あったものが徐々に崩壊し、混沌へと至る様子が描かれている。

GENZの曲の方の『gyre』は再臨を歌っているわけではないけれど、私の中にこの単語が強烈残っていて、使わざるを得なかった。


で、関係ないけど The Stone Roses の Second Coming というアルバムの『Driving South』がめちゃかっこいいのでこっちも聴いてほしい。

それではまた。

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