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【Doctor歴約1年半】社内Tableau Doctorで心がけていること

はじめに

私の所属先では、1時間×3セッションの社内TableauDoctor(個別技術相談会)を週次で開催しています。DATASaber取得者がDoctorを務めるのですが、就任当初は私よりTableau歴が長い、いわゆる古参のユーザーが多く、新規ユーザーのエントリーはあっても、その後の利用が少ない状態でした。このような状況を改善したく運営方法を工夫したところ、昨年度は約80件エントリー、今年度執筆時点では、おかげさまで流会なし(3枠ともエントリーなしの状態)、基本的には満員御礼となっています。多くの方にご利用いただき、大変うれしく思っています。

このストーリーを語るにあたり、Tableauユーザーコミュニティでの出会いが不可欠で大変感謝していること、社外交流の場で本トピックに興味関心を持ってくださる方が多いこと、また自身の振り返りも兼ねて今回noteを執筆することにしました。ユーザーからの要望に思う様に応えられず、まだまだ悩む場面も多いですが、社内TableauDoctorの運営で悩んでいる方、立ち上げを検討している方、他社の運営方法を知りたい方など…ご参考にしていただけますと幸いです。

運営方法紹介

  • 1時間×3セッションを週次でオンライン開催

  • 社内Tableauユーザーコミュニティ(Teams)のMicrosoft Listsでエントリー後、PowerAutomateでスレッドが作成される(画像参照)

  • Doctor2-3名で相談者を治癒
    メンバーごとに得意分野が異なり、協力しながら運営しています

  • 終了後に回答内容をTeamsで共有

工夫しているところ

① Zoomの画面共有での書き込み

Tableauはドラッグアンドドロップで簡単に可視化できることが強みですが、初心者のDoctorの際、口頭のみだと、どこに何を持っていけば良いか分からず混乱してしまう場面によく遭遇します。そのため、Zoomの注釈機能を活用し、操作をアシストしながら解決に導くように心がけています。

例:作成したグラフに全体平均線を引きたい

何気なく使っていたのですが、3月のTableauルノワールユーザー会で驚かれました
Doctor「アナリティクスタブをクリックしてください」
Doctor「平均線を矢印のところまで持ってきてください」

② Doctor後のTeamsでアフターフォロー

Doctor終了後、回答内容や解説サイトのリンクを提供し、相談者が使いこなせる様にサポートしています。例えばコンテキストフィルターを使用した際は、コンテキストフィルターや使用時の注意点としてクエリパイプラインの解説ページを共有するといった形です。

この取り組みをするきっかけとしては、エントリーが伸び悩んでいた頃に寄せられたTableau初心者からの声でした。

超初歩の質問ですが、こんなレベルでもDoctorに質問しても良いですか?

改善前は相談・回答内容などが開示されていなかったため、「TableauDoctor=中級以上の方が技術相談する場」というイメージを持たれ、特に初心者ユーザーにとって、エントリーのハードルが高い印象を抱きました。この取り組みはオリジナルではありません。近所のラーメン屋さんの様に、気易くふらっと入れる存在にできればなと思い、Tableauユーザーコミュニティのイベントで相談した際、先輩ユーザーに教えていただきました。改善後の効果は、以下にまとめておきます。

おわりに

TableauDoctorを務めてから約1年半経ちますが、このnoteを執筆中、これまでのDoctorでの情景が目の底に蘇ってきました。目標は大きく毎週満員御礼の状態ですが、Tableau歴問わず今こうして多くのユーザーにご利用いただける様になったのは、紛れもなくTableauに興味関心を持ってくださる社内ユーザーのみなさま、運営で困った際に助言をくださった社外Tableauユーザーのみなさまのおかげです。大変感謝しております。

運営方法以外の変化としては、Doctor就任当初は、社内ユーザーとは技術相談関連の会話のみでしたが、最近では学んだワザを実際に使ってみた感想やダッシュボード展開後のユーザーからの反応、チーム内での取組みを後日共有してくださる様になりました。またTableauの認定資格に挑戦された方も、数名お聞きしたこともあります。…この様に見ると、全社的に活用されている様に見えますが、TableauDoctorの存在を最近まで知らなかったユーザーに出会いましたし、Tableauの存在を知らない方も一定数おり、未開拓のフィールドがまだまだありそうだなとみています。少しずつにはなりますが、前述の通り、Tableau(Doctor)が近所のラーメン屋さんの様に、親しみがあり愛される存在になれる様、引き続き精進してまいります。

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