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デジタル一眼レフを買ったけど置物になっていた。

 自分の趣味ってなんだろう。

 音楽は聴くのが好きと言えば好きだけどライブに出掛けていったり毎月CDを買ったりと言うほどではない。

 楽器もギターとキーボードを持ってはいるけどギターのコードがジャカジャカ弾ける程度のものだ。その割にCUBASEと言う録音用のアプリケーション(DAW)は何度もアップデートに費用を払って更新している。なんと言うか良い鴨だ。

 ゲームも結構買ってきたし時間も費やしているけど一日何時間もプレーするほどでもない。

 プラモデルもちょこちょこ買うものの作るのはホンの一部でいわゆる積みプラとなって部屋の一角を占有している。

 デジカメもGR digitalを買ってそれっぽく撮ろうとしてみたりしたけどいまいち馴染めず、デジタル一眼レフまで買ったものの10年ほど棚の肥やしになっている。しかしGR3が欲しいなぁなんてほのかに思ってる。

どれも全く触らないわけではなく、たまに暇をもて余した時には触るのだ。しかしそこから長時間掘り下げるわけではなく、ちょっと触っては面倒になって止めるのがいつものパターン。

 かといって一度買ったものをすぐ手放すわけでもないため引っ越しの度に泣きをみるのだ。


 自分の性格として購入に関しては熱しやすい部分があって、欲しいと思うとつい「欲しい欲しい病」を発症して買ってしまうが、買う前の情熱は手にいれた時点で少し冷めており、熱中して時間を忘れるまで取り組むことがない。買った時点で「達成感」があるのだ。買う前は「やるぞ!」と思ってるのだ、買う前は。

 むしろ道具を揃えると言うこと自体が目的になっていて、道具を買った時点で終了して満足しているのかもしれない。「所有している」と言うことが大事で、持っていればいつか「ものすごい経験者の様な大作が急に降りてくる」と変な妄想を抱いているのかもしれない。「すごい道具を持っている俺すげー」と思っている自分がいるのかもしれない。

 この「熱中できない」と言う性分を考えるとふと落ち込む時がある。友人知人がガムシャラに熱中して熱く語ったりすると「人生楽しんでるな」とものすごく羨ましくなり、自分が欠落した人間なんじゃないかと感じるのだ。

 ときに今持っているデジタル一眼レフはOLYMPUSのE-510と言う機種で、かれこれ12~13年は「保有」している。正直ほとんど使っていなかった。わざわざ一眼レフを買ったのに設定をいじるのが面倒になって、オートでばかり撮っていたのだが、いまいち思った様な画にならず、放ったらかしにしてしまっていた。

 先日何気なくネットを見ているとE-510の理想的な撮影設定を書いている方がおり、その設定通りにしてみると今までとは違う画が撮れたことがちょっと嬉しく、ここ数日はまた写真を撮ることが一時的な趣味になっている。もちろん構図も何もかもでたらめだと思うのだけれど、写りが思った様にならなくても「楽しいな」と思えることがあるのだ。

 いずれまた飽きるのかもしれないが、四の五の言わず先ずは何枚も撮ってみようと再び決意した、2020年初夏。

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