見出し画像

映画『フォレスト・ガンプ』 運命があるのか、風に吹かれてただようだけなのか

2年ぶりくらいにフォレストガンプを再鑑賞しました。本当にトムハンクスは素晴らしい俳優ですね。

ガンプは小学生の時に、隣の席を譲ってくれたジェニーという女の子を、その後おっさんになるまでマジでずっと好きでい続けるスーパーピュアボーイです。

そんな愛しいジェニーは父親に虐待されていたし、悪い男とつるむし、クスリやってるし、ヒッピーやったりで自殺したくなっちゃってるし、アンラッキーガール。かわいそうに。

数十年に渡ってふたりはくっついたり離れたりするんだけど、若い時にガンプは「あなたは愛を知らない」とジェニーに言われてフラれるんですよね。でも本当の愛がわからずに、もがき苦しんでたのはジェニーの方だったのよね。

ガンプは「愛を知らない」と言われて戸惑っていたけど、何年も何年もジェニーのことを思い続けているそれ自体が愛だと気づいたのか、「ぼくは愛を知っている」と言ってプロポーズするんですね。いい男だな。その時のプロポーズは玉砕してるけどな。

ジェニーがガンプの愛に気づいた頃には、ジェニーの身体をウイルスが蝕み、病気が進行してしまっていたんですね。でも最期まで真剣に看病しているガンプの姿に心打たれましたよ。

映画終盤、ジェニーが亡くなり、ガンプが墓場でつぶやいていました。「ぼくらにはみんな運命があるのか、ただ風に吹かれてただよっているだけなのか、分からない。でも、多分その両方なんだろう。多分、同時に両方が起こっているんだろう。」

ガンプはマイペースだけど、人間にとって大切である純粋な心だけは一貫して持ち続けていながら、風に吹かれて生きているようにも見えました。でもジェニーとの間に産まれたフォレストをみたときに、運命を感じたのでしょうか。

母親から教えられていた「持っているものでベストを尽くせ」を人生通してやり遂げたようにみえました。彼はIQが低いけれど、その分行動力と集中力が尋常じゃなかったから、周りの人を巻き込んでみんなに勇気を与えていたんですね。

いまだに脚装具がぶち壊れるほどの脚力を急に身につけたことだけは意味わからんと思いますけど、あんな純粋でかっこいいオトコに向かってぼくも”ラーン”したいです!

飢えをしのがせていただきます。