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子どもの人格を認めるために、保育士が心がけている小さなこと

「グリーンヒル奥沢保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳児から5歳児までの定員は50名です。

お子さんを預かり、保育をするにあたって、まだ歩けない赤ちゃんや小さな子どもでも、「ひとりの人間として人格を認める」ということを心がけています。

具体的には「大人にしないことは、子どもにしない」ということです。

子どもに触れる際には一声かける

子どもはかわいくって、ついつい頭をなでたりほっぺたをつついたりしたくなってしまいますが、同じことを大人にはしませんよね。
高校の先生が何も言わずに生徒のほっぺたをつついたりしたら、大騒ぎになりますが、赤ちゃんにはついついしてしまいます。

とはいえ子どものお世話のでは、抱っこやおむつ交換など、肌が触れたり下着を脱がしたりする機会は頻繁に起こります。
そういう場合は、可能な限り子どもに事前に声かけをします。

保育士はこれからあなたにこういうことをするよと、言葉で説明するのです。
例えば、ティッシュペーパーでお鼻を拭く時は「お鼻つまむよ」と言う。
おむつ替えの前には「おむつ交換するから脱がせるよ」と声をかけるといった具合です。

して欲しいことを事前に説明する

また、子どもに「こうして欲しい」ということがある場合は、それも言葉で説明します。

おむつの交換中に足をバタバタさせて困る時は
「バタバタしない!」
と叱ってしまうのではなく、
「足が汚れちゃうから動かさないで」
と、何をしてほしいかを明確に声かけをするように心がけています。

まだ言葉を理解していない赤ちゃんや、子どもが別のことに夢中になっている場合は、声かけをあまり聞いていない場合もありますが、それでも根気よく続けます。

保育士は言葉と動作を一致させる

保育士が言っていることと、子どもにして欲しい行動がバラバラだと、子どもは混乱します。

子どもがいけないことをした場合は「ダメ」と叱るだけではなく、「こういう理由でだめなんだ」とわかってもらえるように、工夫します。

「お靴を履いたまま、建物の中には入ったらダメなのか」
「鼻くそは食べちゃいけないんだ」
大人にとって当たり前のことが、小さな子どもにとっては初めてです。

くり返しくり返しお話しをして、保育士が言っていることに整合性があると子どもに思ってもらえれば、保育士と子どもの間で信頼関係をより強く結べるのではないか。そういう風に思います。


奥沢