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将来の「できた」に繋がるキッカケ作り

「グリーンフィールド上野毛保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳児から6歳児までの45人の子どもたちと過ごしています。

1歳児クラスの子どもは7人。担当保育士は2人ですが、ちょこちょこヘルプの保育士も入ります。

世田谷区の決まりで1歳児クラスは、子ども5人あたりに保育士1人となっているので、基準よりも保育士の数が多く、手厚い方であると思います。
1歳児は歩き回れるようになった分、怪我や誤飲のリスクが常にあるので気が抜けませんので、手や目が多いに越したことはありません。

1歳児クラスは将来の「できた」に繋がるようなキッカケを少しずつ植えつけている時期です。

自力で歩けるようになり、小さな指で物をつまみ、いろいろな物の感触の違いを感じ、1日3食食べるようになり、クレヨンを指先に力を入れて持ちながら動かして書くことを学び、言葉がはじまる子もいて、自分の力で服や靴の着脱にチャレンジします。

そのような子どもにとっては初めてだらけの体験をしている上で、大人にとってのあたりまえの毎日である、ご飯を食べて、お昼寝をして、水分をとり、排泄をするということができたということは、とてもすごくてえらいのです。

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保育士が作った感覚遊びのおもちゃ。せんたくのりや保冷剤の中身が入っていて、むにむにとした感触です。握る力も養える。

子どもごとの発達の度合いもまったく違うので、子ども1人1人の発達に合わせた目安(カリキュラム)が毎月組まれています。

例えば、「この子はもうちょっとで自分でズボンが脱ぎ履きできるようになるな」という子がいれば多めに促してみたり、「この子はトイレを不思議そうにじーっと見ていたな」という子がいれば、一緒にトイレに行ってみたりします。

1歳児はいつものクラスのお友だちと一緒にいることは好きですが、
クラスで一律に活動をするというのはまだ難しいので、
「今日はこの時間にお絵かきをしてみよう」とか
「そろそろクリスマスだからこの絵本を読んであげよう」といった、
おおまかな活動のイメージは保育士同士で共有していて、子どもたちに促してみます(子どもたちが興味を示さないようならとりやめます)。

2歳になるに向けて言葉が出てきた子もいますし、“イヤイヤ”と自己主張の芽生えも見え隠れしています。

小さな小さな成長ですが、毎日保育士の予想を超えてくるので驚かされます。


上野毛