見出し画像

保育園での避難訓練

「グリーンホーム東玉川保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳児から5歳児までの60人の子どもたちと過ごしています。

どの保育園でも、月に1回避難訓練を行います。
地震・火災・台風・不審者など、災害はいつ起こるかわからないものです。小さい子どもでもいざと言う時には命を守る行動がとれるように、繰り返し教えてゆきます。

まずは避難訓練に慣れさせる

「ピンポンパンポ〜ン」と緊急放送のチャイムが鳴ると、子どもたちは一斉に静まり返り、慌てず騒がず、机の下にもぐったり、棚から離れたり、以前習った安全のための行動をします。

入園してすぐは、普段聞き慣れない緊急放送や保育士たちのいつもと違う雰囲気に、驚いて泣き出してしまう子どももいます。
何度も避難訓練を行うことで少しづつ慣れさせて、半年もすると0歳児クラスの小さな子どもたちでも、緊急放送のチャイムが鳴ると落ち着いて先生の周りに集まるようになります。

いざという時にパニックになってしまうのが一番危険なので、平常時から非常時の行動を定着させるようにしています。

年少・年中・年長クラスは、避難訓練の後にお話をします。
「火事のけむりは吸うとあぶないんだよ。」
「地震があったら棚から離れようね。」
「知らない人にはついていかないよ『いかのおすし』のお約束ね。」
理解するのは難しいかもしれませんが、繰り返し繰り返し伝えて、子どもたちの頭の中に擦り込むように覚えさせます。

そして抜き打ちの避難訓練

始めのうちは、避難訓練にまだ慣れていない子どもが驚うてしまわないように、いつ避難訓練を行うか、それはどういうことなのかを子どもにも伝え、子どもに心の準備をさせてから訓練を行います。
避難訓練に慣れてきたら、子どもはもちろん保育士にも知らせない、抜き打ちの避難訓練を行います。
災害は人間の都合には合わせてくれませんから、より実際の災害に近い状況で訓練するためです。

お迎えの時間にかぶることもあり、「避難訓練ってこんな風にしているんですね〜。」と驚かれます。

いつか災害が起きた時の備えに

保育園の建物は耐震耐火設計がなされているので、災害がおきた場合にも外に出るより建物の中にいる方が安全かと思われます。食料や飲み物は全員3日分の備蓄があります。

警察や消防署からのアドバイスも随時いただき、最大限安全への配慮を行なっていますが、ひどい災害が起こらないことを願うばかりです。


東玉川


この記事が参加している募集

#みんなの防災ガイド

2,820件