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子どもが世界の作りを初めて知る瞬間、保育園の色水遊び

「グリーンヒル奥沢保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳児から5歳児までの定員は50名です。

暑いころ、年少クラスとテラスで色水遊びをしていました。
たらいにいろんな色のお水を用意して、コップで色をまぜてみたら、どんな色になるのか見てみる遊びです。
お水で涼がとれて、色についても学べる一石二鳥の活動です。

ある子どもが、透明な水に青い色水を混ぜて、じっと眺めた後、
「あおになったら、ふえた」
と、つぶやきました。

色水が何色でも水の量は増えるので、このつぶやきは大人からすれば正しくは無いのですが、子どもが“量の概念”を今まさに発見しているということに感心しました。

(この時あえて、保育士から正しい答えを教えたりしません。正しい物理法則はいずれ覚えますし、自ら実験する姿勢こそが重要だからです。)

「水をまぜる」という行動から「増えた」という結果を見て、子どもなりに理由を考えて、結論をつけたのです。

部屋のかたすみでじっと観察をしていたり、黙々と何かを試す様子は度々あった子だったので、不思議なことは自分で試して納得したいタイプなのだと思います。思慮深い子です。

子どもの大切な時期に関わるということに、改めて気がひきしまる思いでした。


奥沢