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水と物体の実験、水に浮くもの沈むもの

「グリーンヒル奥沢保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳から6歳までの50人の子どもたちと過ごしています。

夏には涼をとるためにも水遊びをします。テラスにタライをおいて玩具を浮かべたり色水を作ったりするのですが、その時に浮くものと沈むものがあることに年中クラスの子どもたちが気がついて、保育士に話してくれました。

子どもたちの気付きを元に、水に浮くものと沈むものの実験をしてみることにしました。

まず、子どもたちに水に入れてみたいものを聞きました。野菜や文房具、粘土や紙など、どれも子どもたちの生活に身近なものです。

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それらを保育士や子どもたちで手分けして集め、保育室に水を入れた水槽を準備して、実際に水に入れたらどうなるのか実験をしました。

水に入れて浮かぶ・沈むを試す中で、手で水の底まで沈み入れても浮かんでくるものと、沈めると沈んだままになるものがあることにも気が付いた子どもたち。
また、同じくらいの大きさなのに浮かぶ野菜と沈む野菜。紙は端から水に入れると沈みますが、水面と平行に置くと浮かびます。

いろいろなものを水に沈めてみると、ものが沈んでも浮かんでも、大きさや形などの条件を子どもたちが考えて、今まで得た知識を組み合わせて活発に自分なりの仮説を発言します。

保育士は子どもたちが考えた仮説を発展したり、確認できるようにするための環境を整えますが、子どもの考えた仮説がたとえ間違っていたとしても否定することはありません。

物事への気付きから仮定をし、その仮定を実際に試す。その中での仮説をさらに試行錯誤することが、子どもたちの生きる力へとなっていきます。

実験以来、子どもは「あれは沈むかな?」「これは浮くんじゃない?」というような話をします。生活のすべてから子どもたちは学びを得て、感じたり考えたりしているのですね。

様子を見てまた実験をしたいと思っています。


奥沢