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クレーン熱想~音楽熱想より~上下に動く動画を撮るのは大変だよねって話

世間を見渡せば猫も杓子もYouTuberな今日この頃。スマホで誰もが気軽に撮影できるようになってから、みんなホントに動画撮るようになったよねー。

さて今回はそんな動画撮影に関する小話などひとつ。元ネタは前回紹介した「音楽熱想」というWebラジオ番組の第131回目放送。通称「クレーン回」(笑)。←だって斎藤さんが笑い話にしていいってゆったんだもん…。

クレーン以外にも良い話してるので(「Re:Contact」予約してね!とか)、よろしければプレイボタンをひとつ。

クレーンに関するお話しだけ要約すると、この番組の話し手である斎藤さんが若いころビデオ撮影にこだわるあまり個人でクレーンの機材を購入してしまい、後にそれを映像制作会社に売却したのですが、それから数十年の時を経て、茅原実里さんのミニアルバム「Re:Contact」ロケのため訪れた河口湖にて自らが過去に購入したクレーンを偶然発見、運命の邂逅(Re:Contact)を果たした…という話です。

さらっと書きましたが、これ結構感動的な話ですよ?
貴方が数十年前に手放した想い出の品を全然別の場所でたまたま見つけたらどんな気持ちになるか想像してみてください。

ところで問題は「何でクレーンなんか買ったのよ」ってところ。
ここが今日の話のポイントなので、斎藤さんのお話しを抜粋します。

「人間が手持ちで撮ると限界が当然あるんですよ。ブレるとか。こう、腰を中心に横とか左右に回転することはできるじゃないですか、人間は。ブレるけど、まだできるでしょ?ただ、上下のスムーズな移動は無理なんですよ。人間は。持って屈伸運動すりゃ出来るのかなぁと思うけど、大した高さにならないし、ガクガクにブレるし、手でカメラを持って高く掲げたり低く下げたりして上下移動するとブレブレもブレブレで全然美しくないんでダメなんですよ」

それで、どうしても上下移動を入れた撮影や編集がしたかったので、個人で30万円だしてクレーン機材を買う…という話に繋がるのですが…。

分かる!!
めちゃくちゃ分かる!!

ここに「イイネ」ボタンがあったら100回くらい押しちゃうよ。
(↓↓↓ そのボタンはちゃうやろw)

いやこれホントにそうなんです。

私はYouTuberとかではないんですが、仕事の関係で商品を動画で撮ることがそれなりにあるのです。扱っている物が「LEDビジョン」とか「デジタルサイネージ」だったりするので、被写体はだいたい縦に長いか横に長いかのどっちかです。

定点撮影で全体を映すとこじんまりとした仕上がりになってしまいます。無論そういう絵も撮るのですが、ものによってはそれだと収まりが悪い。そこで画面内に被写体を大きく入れて端から端にスクロールさせるような見せ方もしたりします。

そこで問題となってくるのがその物体が縦型か横型か、すなわち「左右」か「上下」かってことなんですよ。

これが左右だといいんだけど、上下だと本当~に決まらない!!

論より証拠に、私が以前撮ったやつあげますね。
これは展示会ブース紹介ビデオのオープニングに使うつもりで撮ったやつ。

再生してみると分かるのですが、ちょっと動きがカクッ、カクッとしちゃってます。手振れに関しては一応三脚を使っているのでだいぶマシなレベルになっているとは思うのですが…。

ちなみにこのとき三脚の使い方としてはレバーで上下に動かしているので、ブツ撮りだとこの方法ではダメですね。カメラの向いてる方向自体に角度が付いちゃうので。

なのでブヅ撮りのときはハンドルをぐるんぐるんと回して三脚の高さ自体を調節することでこの問題を解決しようとしたのですが…

バキっ!!

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そんな使い方ばっかしてたせいで、ハンドルがついにご臨終…(これ私物の三脚なのに)。
写真はボルトを無理やりねじ込んで、六角でハンドルの代わりにした状態。しかしこれではスムーズな上下パンなんてとても望めません。うわーん!!

ということでオチはありません。
斎藤さんが仰るように、ビデオ撮影における上下の動きは難しいのです。

何で左右はそんなに苦労せずともスムーズに決まるのに上下はあんなに苦労するのかは、イースター島のモアイの建造者問題と同じく人類において解き明かされることのない永遠の謎なのです。

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そんな動画制作における永遠のテーマに対し,何と個人でクレーンを買ってしまったという斎藤さんのどれだけ素晴らしいことか。私はそれ聞いたとき思わずこのページのトップ画像みたいなクレーンを想像してしまいましたよ(斎藤さん超ごめんなさい)。

クレーンの話は斎藤滋さんのブログ(上のリンク)に詳しく掲載。
「【JB-30】 Libec ジブアーム」ってやつみたいですね。

見たところ三脚に毛が…いえいえそんなこと思ってませんからっ!!(謝)

業務用のものだからそれなりに金額するんでしょうね。斎藤さんが購入されたときは機材セット含めて30万円くらいだったそうです。
ちなみにいまは販売終了となっているみたいですね。

似たようなものをAmazonで見つけましたがこれで合っているのかどうか。
ジブアームとは書いてありますね。
YouTuberの方はこういうのあると重宝するのかな?

ということでまとめると、

1.ビデオ撮影時の上下の動きは難しいってこと
2.それを解決するためにクレーンを個人で買っちゃった斎藤さんはすごいということ
3.「Re:Contact」ロケのために訪れた河口湖でそのクレーンと再会を果たした奇跡
4.そのクレーンの活躍が見たい方は、11/18発売の「Re:Contact」豪華版を予約しましょう!!(一番重要)

以上が本記事のまとめでございます。じゃんっ!!
なだれ込むように宣伝へ…。

*** 宣伝! ***

年内で音楽活動を休止すると宣言している茅原実里さんの休止前最後の音楽作品『Re:Contact』が2021年11月18日に発売されます。豪華版には茅原実里さんの音楽活動の軌跡を収録した映像集「Message05」が付属します。予約特典などもありますので、購入ご検討されている方はお早めに!!


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