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そのFlashに気を付けよ!突然使えなくなったFlash Playerサポート終了の対処法

この記事は、世界的なソフト業界の雄であるAdobe社が自社開発の規格であるFlash Playerを切ったことによって一部のアプリケーションでFlashが使えなくなってしまったことについての問題提起と、それが起きたときの対処方法について書き記すものです。

VideoStudioPROX9でswf貼った

まぁ分かりやすく言うと、今まで使えてたもんがある日突然使えなくなったわけで、そら誰だって文句のひとつふたつみっつよっついつつむっつななつやっつ言いたくもなりますわな。

ということで、今日は若干キレ気味のテンションにて行ってみます。
男だったらブチ切れろ!

さて、パソコンでインターネットやってる方であれば、昨年よりこんなメッセージが表示されるのを目にしたことがあるかもしれません。

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FlashってのはフォトショップとかイラストレータとかPDFとかで有名なあのAdobe社が開発、推進していたアニメーション制作・公開スキーム。正しくは「Adobe Flash」って言うらしいけど、だいたいみんな「Flash」もしくは「swf」(Flashで作られたファイルの拡張子)と呼んでたことが多いやね。作成が容易でファイルサイズが軽かったため、Webとの相性がとても良く、一時期のインターネットはこればっかしでした。

んで!そのFlashを突然サポート終了するとか言い出したわけですよ!!

それだけならまだしも、こんなことを言い出しました。

さようならFLASH

詳細は下記リンクを見るよろし。

Flashってのはインターネットだけじゃなくて、たとえば私が仕事をしているデジタルサイネージの世界では、こんな活用のされ方をしているのですね。

FLASH例

例えば紅葉が散るアニメーションを画像の上に重ねるだとか。
この使い方を私は「オーバーレイフラッシュマテリアル」と呼んでいます。

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鍋物やラメーンの上に湯気、焼き肉の背景に炎、パーティーに紙吹雪etc…。
アイディア次第で夢の広がる「重ねて使える素材」それがFlashなのです。

それが突然使えなくなりました。
動画編集ソフトで重ねるとこのようになってしまったのです。

VideoStudioPROX9でswf貼った

なんやねんこれはー!!
いままでリリースしてきた素材どないしてくれんねん!!

と怒ってばかりいてもラチが開かないのでムリヤリながら解決策を。

先のAdobeのホームページで「2021年1月12日以降、Flash PlayerにおけるFlashコンテンツの実行をブロック」とあるのに注目。この「1月12日」という日付がどうもキーになっているみたいです。ならば、

OSの時計を過去に戻してあげると…。

VideoStudioPROX9でswf貼った(時刻ずらし)

いけるやん~!!
山火事にしてどないすねんって感じですけど。
(ちなみに2019年に時間を戻しました)

なおここで使用している動画編集ソフトはCorel社の「Video Studio」というものです(写真はPRO X9、現行Ver.はPRO 2020)国内では高いシェアを誇っているとか。1本持っているといろんなことに使えるのでオススメです。

なおずらした時計はちゃんと元に戻しておくこと。
でないとブラウザに怒られます。

おいこら時刻間違っとんじゃ

っとに最近のPCはいちいちじゃかーしいんじゃ!!

なおこのことはfacebookでお世話になっている方に教えていただいたものです。ありがとうございますOさん!超感謝です!!

とは言えですよ。いちいちこの作業すんのにPCの時刻をいじくるの?それをお客様にもしていただくの?
ホントにっ?
と考えると、実効性はあるものの現実的な対応方法とは言い難い気もします。あとはこれまで提供してきたswfファイルを全部アルファチャンネル(透過度の情報)付のmovあたりに変えちゃうとかでしょうかね。容量鬼のように重くなりますけど。


さて、もうひとつ気になることがあります。
それはAdobe社のソフトではFlash対応どうなのかってこと。
昔のバージョンである「Adobe After Effects CS5.5」というのを所有しているので、それで同様のことを試してみると…。

AfterEffectsCS5.5でswf貼ったら普通に貼れた

普通に何の問題もなくFlash貼れるや、貼れるや、貼れ~る~や~
全能の神(←Adobe)統べたもう…

おうおう、これどっちが悪いんや?

Flash突然貼れなくなったCorelがポンコツなのか。
それとも自社のソフトにだけFlash使えるようにしたAdobeがエグいのか。
(最も最近のAEではFlash貼れなくなってるのですが)

なんにせよ納得いく説明がほしいもんですな


このことについてAdobeのサイトには「HTML5、WebGL、WebAssemblyなどのオープンスタンダードが年月を経て安定的に成熟し、Flashコンテンツの実行可能な代替手段として機能しています」と書いてありますが、真の意味においてFlashの代わりになるものなんてないと思います。

サポートを終了するだけならともかく、既にインストール済みでアップデートも行なわれていないアプリケーションを使ってPC内に保存されているswfファイルを貼るという動作すら封じるって、Adobeは一体何がしたいのか。本当にそれが謎。

ということで、「Flash使えなくなったどうしよう問題」にブチ当たったら、

① OS時計の時間を戻す(2021年1月12日の前に)
② 他のアプリケーションで作業する

あたりを検討してみてくださいませ。

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