東畑開人さんの「何でも見つかる夜に、こころだけがみつからない」を読み始めたら止まらなくなった
分かりやすくてサラサラ読める文章だが、高度なことを簡単にまねできるように書かないでください。
「私ってすごいカウンセラーでしょ」臭は鼻につくが。
まだ途中まで読んでの感想だが、皆が自己責任という「小さな小舟」に乗っているのは確かかと思う。
そういう中、私個人は、すでに私のXアカウントを追って来られた方はご存じのように、開業が全然儲からなくて、自己破産。
いくつかの段ボールとボストンだけでワンルームに引っ越し、心理ではない仕事に順応して行った。
そして来月から2社めにアップデートだ。
それを、
「社会人になることから逃げるために、カウンセリングしかできないからカウンセラーしていただけ?」
という長年の自問自答からのアップデートの機会ととらえ、カウンセラーアカウントに向けて、
「どうだ、てめえらにできるか、偉いだろ」
と挑発し続けていたわけだが。
これからは、別にカウンセリングで稼がなくていいけど余技としてやっていく、そのぶん彼女とのデート代も増えていく、でもそれが「私にとっての」カウンセラーとしての実力のアップデートされた最高水準のものになると確信している。
でも、それは私一人の努力で達成されたことではない。
この数か月、非常に多くの人との出会いがあり、そうした人たちの連携のもとで今こうして新たな地平に出られたということだ。
これは私のこれまでの人生にはまるでなかったことである。
そういう事態が生じるところまで自分を追い込んできたような気がする。
そうした人たちの中に心理職がひとりもいないのが特徴的である。
心理職は私だけ。
ある意味では、心理職としての私が関係者を巧妙にマネージメントしてきた気もする。
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1時間半で読み終わったではないか!!
東畑さんは3年間推敲に推敲を重ねた産物と書いているが、仕上がりは見事だと思う。
ただ、最大の欠点は、このようなカウンセラーがちまたにたくさんいるという幻想を読者に与える点だと思う。
東畑さんはいちいち明示していないが、実はたくさんの技法と理論を咀嚼し、掌中のものとしていないとこういうカウンセリングは不能だ。
ある意味では東畑さんはやはり天才肌。
そのことを、カウンセリングを受けようという人も、東畑さんから何かを学ぼうとするカウンセラーも忘れてはならない。
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