「自殺するくらいなら死んだほうがマシ」と思って生きてんの

「もし私が自殺したとしたらサ『なんか思い悩んでたんやろか』とか『ツラいことを抱えてたんかな』とか考えて自分を責める必要は一切無いからな、て一応ゆぅとくわな」
「そうやな。誰よりも楽観的やもんな」
「ホルモン治療の副作用で精神イカレて瞬間的に判断ミスしただけやから単なる判断ミスな。ホルモンは怖えぇぞ？こんだけ楽観的な人間を殺す可能性があるんやから」
「スゴいな～」
「ホルモンはリスクを正しく理解しきらんと危ないアブナイ、死ぬからな」

「死ぬてよっぽどよな」
「私、自殺するくらいなら死んだほうがマシや」
「どっちにしろ、死ぬな」
「結果だけ見れば、な。自殺だけは何があっても選ばんと心に決めて私は死ぬぞ。運とカンだけで生きてんねんから生きる意味とか求めへんタイプよ？生きる意味持ってないねんから自殺する理由がねぇわ。自殺するくらいなら死ぬ、ゆぅて死んだらそれは生きることを選んだ結果の死や。つまり生きた死や」
「なんやそれ。死んだら終わりやで」
矛盾より矛盾してておもろいやないか、自殺するくらいなら死んだほうがマシて。

「なぜ生きなきゃなんないか」を考えて生きるのに疲れて自殺を選ぶとしたら「なぜ死んではいけないか」を考えればいいやん。

産んでくれた人に対する最低限の礼儀として自ら死を選んではいけないのじゃないかね、簡単に「ペ」て産まれない、出産は命がけ。
医療の発達で母体も赤ちゃんも死ぬ確率は低くなり安全になったけども、命をかけて産んだ人がいて己の命があるのは変わらないんだから、手前勝手に死を選んではいけない。
その思考に辿り着かないとしたら自分の精神が正常でないことを疑ったほうがええで。

心身が健康な時に人間は、死を選ばないんだってよ。
正常な人間は「死にたい」とか「殺したい」とか思わない。
正常な人間が異常になる瞬間なんて日常的にあるからね。
自分の精神状態が正常だなんてちっともアテになんないんだから。

健康な人間の精神が異常になってる場面は、コロナ禍で散々ぱら見たもんね。
そんなコトで声荒げるん？！ちゅうのをスーパーのレジで何度も見た。

「卵のパックが欠けてるやろ！」ゆぅてえらい剣幕で。
卵が欠けてるならまだしも卵のパックよ？入れモンのほうよ、容器。
レジの人も「当店では通気性良くして売るサービスしてるんですよ～」て返したらええのにね。

「コロナストレスかな？今日スゴいの見たわ」
「コロナ離婚、てのもあるみたいやで？」
「離婚までなるんやな…じゃぁまだマシかな？レジで爺さんが卵のパックが欠けとるやろ～っ！て怒ってた」
「パック？！卵割れてるんじゃなくてパックなん？！」
「卵は無傷やで。パックが欠けてんねん…潰れてる、やったかな」
「パックやろ？」
「パックや、て。その爺さんに思わずヤクルト買ってあげそうになったわ」
「なんでヤクルト？」
「ひとまず乳酸菌かな～と思って」
「カルシウムじゃない？」
「どっちでも間におーてへんけどな」
「そやな、怒ってるもんな、手遅れやな」

そない怒鳴ることではないじゃないか。
「袋に入れようとしたらパック欠けてるのに気付いたんですけどパック欠けてない商品と代えてもらうことって出来ますかね～」
くらいのコトじゃない？
それが「見てみぃ！卵のパック欠けとるやろがっ！」て、もうその時の精神状態ときたら正常ではないよね。
気が短い人でも「パック欠けとるやろっ！」てなるかな？
ウチのダンナも血の気が多いタイプやけど「靴下破けとるやろっ！」て言わないよ？
破けた靴下を洗濯したくらいで精神の正常さを失ってたら職に就けなくて経済力失うことくらいわかるみたい、血の気が多くても。

「たぶん我が家で精神的に一番タフなん私ちゃうかな～」
「それはそうなんちゃう？ほら今は薬の影響でパニックとかあるやん？でも満身創痍で風呂入ってるもんな～命をかけてシャワーする、て笑けるわ～」
「私ほどのタフさがあると風呂も入るし泣きながら電車も乗るで」
「マジでウケるわ。よぉやるよな…」

自分の置かれた環境を嘆いて自暴自棄になってたり、生きる意味を見出せなかったりね、精神の正常性を失ってる時は正常じゃないと自分を疑う余裕もないだろうからさ、キレイ事とか言ってらんないのよ。
「一人で悩まないで」なんてキレイ事では何のタシにもならん、て時があんのよね。
自殺のニュースに添えてある「命のダイアル」ソコに電話できる行動力すら無いほど精神の正常性を失ってる時が。

そんな人には「キレイ事」は響かんと思うからね。
「下には下がいる」と思って安心して思い留まったら？
方法は正しくないだろうけど「ちょっと私を見てみなよ」て思うのね、なかなかの「下の下」よ、下には下がおんねん、自分が「一番下」にいるわけじゃないで。

オトンは3億…いや6億だっけかな、事業の失敗で共同経営者が逃げちゃってその人の借金まで負ってたから借金取りから夜逃げしなきゃいけない状況とかもあって1つの住居にずっといる、てのが不可能だったみたい。
中学校に上がるまで2年以上同じ家に住んだこと無いの、落ち着かない住環境よ。

私が幼稚園くらいの年齢で母親は宗教に狂い始めていろんな宗教を渡り歩いた挙句、最終的には1つに洗脳されて、やっと住環境が整った中学生あたりでは今度はオカンがマトモじゃなくなってた、なかなかヘビーな家庭環境でしょ？

両親は熟年離婚をしたんで私も実母とは縁を切ってて、母は死んでも宗教上の理由でおそらく葬式をしないので、私を産んでくれた人に対する感謝を本人に伝えて見送ることはしないと思う。
世間一般的な「母娘の関係」てのも、最後まで私には無いということよ。

オマケに何かとやらかす兄がいてね、学生の時から私は兄が何かやらかすとその尻拭いをしてきたんだけども、50になってもまだやらかしてまた尻拭いしたからオトンに「尻拭い一生続くぞ」て言ったよね、50歳でやらかすヤツはもう一生やらかすやろ、私の連絡先は絶対教えないと言って教えていない兄の尻拭いは結局することになる…妹だからという理由で。
そんな情け容赦ない兄も抱えてる、と。
オマケにダンナはストーカー、と。
ストーカーと結婚しちゃう女なんて聞いたこともないよね、いるんだ？…それは私だが。

ほぅら「まだ家族には恵まれたほうやな…」て思えてきた？

脾臓が腫れて10年前くらいに難病がわかって治療法とか薬もないんだけど、2～3年前から症状が悪化して救急車で運ばれたりしてんのに今度は子宮が腫れちゃってね、話には聞いてたけど「相当キツい」ちゅう「ホルモン治療」をするしかなくなったのね、おかげで副作用のウツ、更年期障害は重く出てるらしくて週1ですんげぇ痛い注射してる。

「息出来なくて苦しい！」て思い込むパニック症状も起こるけど、長年身内のパニック症状を見てきてて「本人はツラそうだけど、本当に呼吸が止まるわけじゃないんだな」てのを知ってるから、ウツの代表的な症状である「風呂入れない」「電車乗れない」があっても苦しくても死ぬわけじゃないなと思って死ぬ気になってやってるで、マジで死ぬんじゃなかろうかと思って苦しいけど今のトコロまだ生きてる。

内臓2コも腫れてるとね、目に見えて健康ではいられんよ、闘病は副作用との闘い。
1日1食をやっと食べられる、なんて日もザラにある。
1日1食だと1か月で人間は体重が5キロ減る。
人間が痩せ細ったら、死ぬの知ってる？
必要なカロリーがクチから摂取できなくなると、人間は死ぬねんで。

ほぅら「死ぬかもしんない闘病をしてないだけマシか…」て思えてきた？

いかがでしょうか、人間が自殺する原因の「貧乏」と「家庭環境(人間関係)」と「病気」パーフェクトに良い状況じゃないでしょ私ずっと。
下には下がいんのよ。

それでもまだ自殺を思い留まれないなら「キレイ事」じゃないほうの「アナタが生きてなきゃなんない理由」を言うね。

日本を潰さないために生きてくれ

日本て国がなくなるの、てどういうことやと思う？日本が潰れるのは。
日本人がひとりもいなくなったら、潰れるんじゃない？
日本が潰れんためには日本人ていう人口が要るやん。
人口の一人としてアナタが必要ですねん。
それがアナタの生きる理由。

ひどい言い草に聞こえるかもしんない、正常な人間が聞いたら。
でも八方塞がりで精神を病んでいる人にこう言うと「本当だね」て反応が返って来ることがあるのよ。

「日本を潰さないための人口として生きて。自然に死ぬまでその役割が自分にはあるやんか」て言って、死にたい人が自殺を思い留まるなら正常な人間に叩かれたっていいやんけ。

自殺するくらいなら死んだほうがマシて言えるくらいには、精神の正常性を取り戻そう、そう難しいことでもないから。

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