アートボード___4

デザイナーになって3ヶ月で学んだこと

こんにちは。

先日晴れてデザイナーになることができました。

異業種からデザイナー職へと独学で転身したことになりますが、実務を通してみるとやっぱり独学で勉強していた時と違うことが多く、毎日驚きの連続です。

一番大きかったのは「今まではデザインについての解像度が全然足りていなかった…!」ということ。当たり前ですが、自分が今まで気をつけていた観点よりも実際に気をつけなければならない観点の方が圧倒的に多かったのです。

今回は自分にどんな観点が足りなかったのかについて振り返ってみようと思います。

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いろんなシナリオを考えつくす

自分で独学で勉強していた時は「この範囲の機能についてリデザインしてみよう!」「この画面だけ考えてみよう!」などなど、ある特定の点の部分のみ・行動のみを考えていることが多かったです。

ですが使用しているサービスは当然色々な機能があり、「他の機能とどう連携しているのか?ユーザーはトータルでどんな動作をすることになるのか?」まできちんと繋いで考える必要があります。

ログイン画面一つをとっても、

メールアドレスとパスワードだけ入力すればいいのか?
Facebookや Twitterでもログインできるのか?
パスワードを忘れた時の導線は?
パスワードを変更している途中で画面をリロードしたらどこの画面に戻るのか?
オフラインになったらどうなるのか?

などなど、様々な場合分けが必要になります。こちらがデザイン独学中に作ったログイン画面なのですが、ツッコミどころが満載です。

意識しないとついつい自分の都合の良いシナリオばかりを考えてしまうので、ありとあらゆるシナリオを考慮して線でつないで考える必要があるのだと学びました。

言葉一つにも気を配る

条件の検索ボタン一つの言葉を取ってみても、サービスごとに「検索」「絞り込む」「この条件で検索する」などなど、様々な種類があります。

それぞれの言葉にすることでどんな誤解が生じたり、どんなエラーが生まれてしまう可能性があるのか、までをきちんと考慮する必要があると学びました。

使う人はどんな風に使っている?

ブラウザ一つにもたくさんの種類やバージョンがあり、必ずしもみんなが新しいChromeを使っているわけではありません。仕事のパソコンでIEを使用している企業もあります。

パソコンやモニターに関しても同様で、みんなが新しいMacbookを使っているわけではありません。電気屋さんに行けば色々なサイズのパソコンやモニターが並んでいて、いろんな人がいろんなものを思い思いに利用しています。

そしてデザイナーは自分たちのターゲットユーザーに最適に自分たちのデザインが見えるようにしなければいけません。

まずは「どんな人が何を考えてどんな風に生活しているのか?どんな風に自分たちのサービスを使うのか?」という、デザイン以前に世の中のことについてもっと目を向ける必要があるんだなと思いました。

デザインの持つ責任の重さ

自分が考えたボタンの配置一つ・階層一つでユーザーの行動が大きく変わります。デザインが好きだから仕事にしたいと思いましたが、デザインはとても責任の大きいものなんだな、と背筋が寒くなりました。

そして、そのデザインがユーザーにとって悪になることもあることもあります。

辞めたくても退会ボタンがなかなか見つからないサービスや誤解を招く配置など、バッドなデザインも世の中には数多く存在します。

誰の味方でいるのか、誰を幸せにするためのプロダクトなのかをきちんと考えてデザインをしなければなぁと思いました。

自分が作ったものを好きになる

配属早々恐ろしいくらいにデザインを任せてもらえたのですが、「自分のこんなデザインで進めて大丈夫なのかい…」と、自分がデザインしたものになかなか自信を持てずにいました。

見かねた先輩に「もっと自分が作ったものを好きになって自信を持って。デザインが良いかどうかを決めるのはあなたでもチームメンバーでもなくユーザーだよ」と言われ、思考のベクトルがユーザーさんではなく自分に向きすぎていたことに気づきました。

自分のアウトプットに不安になっても仕方がない、自分はユーザーさんのためにできることを精一杯やるだけなのですね。

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以上がデザイナーになって3ヶ月間で学んだことでした!

できないこともうまくいかないこともたくさんあって毎日ひいこら言っていますが、一歩ずつできることから頑張ろうと思います。ではでは。

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