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困り事の向こう側

うちの子、勉強についていけないんです


その言葉の裏側にどれだけの情報が含まれているんだろう


どの教科なのか。どの分野からわからなくなってしまったのか。逆に出来てることはどこまでか。

授業に集中できれば理解できるのか。集中できていても理解が難しいのか。テストになるとできないのか。


保護者の方々は本当によくお子さんの状態を観察してくれている。

私はその状態に意味付けをするお手伝いをする。


学校ではできるのに家でできないのは、やる気がないからではなく、学校では150%のエネルギーを注いでいるからかもしれない。

理解は出来ているのに音読が出来ないのは、眼球運動がスムーズじゃないからかもしれない。

漢字を書きたがらないのは集中力の問題ではなく、画数が多いと1つの文字として認知しにくいからかもしれない。


いろいろな可能性を伝えていくと、保護者の方が答えを見つけてくれることが多い。

じゃあそこから具体的にどうしたらいいか となると、まだまだ勉強不足で十分にお伝えすることができず、心苦しい。

なのでこれからも学び続けていかないとな、と思う。


学校生活の相談なら学校の先生にしてみては?

とか

そういう相談ならここの相談先がいいですよ

って詳しく内容聞かずに「勉強についていけない」という言葉だけで判断してしまう人や場面もあると思うけど。

損してるなって思う。

困り事の向こう側には、その人の人生があるわけで。

1人の人間の人生を知る貴重な機会を逃してるわけで。

その貴重な機会が、未来の相談を受けるときに役立つかもしれないのに。

数ある相談先から「そうだ、保健師さんに相談してみよう」と選んでいただいたたわけだから、私はそれに応えたいなと思うのです。


時間や場所を超えて、人と人とをつなぐ仕事

だな って思った今日この頃、です。



(なんだかACのCMみたいなフレーズになってしまったことに気がついてしまった…)