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オリンピックに思うこと〜その2、サッカー

連日続いている東京オリンピック2020。

本日は人気の男子サッカーの準々決勝。日本対ニュージーランド。ここに勝てばメダル獲得に大きく前身する訳だが、力関係では圧倒的に日本が有利であることは間違いない。

で、結果だが、互いに決定機を決めきれず、PK戦までもつれ込む激闘となった。

日本はゴールキーパーの谷選手が二本目のシュートを止め、日本のキッカーはキッチリ全員が決めて勝利!

正直PKは五分五分の勝負だと思っているので、そこまで行った時点で正直きついなぁ、と思っていたけれど、しっかり勝ってくれたのが本当に嬉しい。ナイス!

と、まあここまで今日の試合について書いてきたけれど、そういえば延長戦やPK戦ってサッカーの試合においていつから始まり、ルールが変わってきたのかと気になった。ちょっと調べてみよう。

延長戦の始まり

サッカーの試合で延長戦が初めて行われたのは、ということで早速ググってみましたが、あれ?いつもキッチリ書いてあるはずのwikiにも書いていない。おかしいなぁと思いつつももう少し見ていくと、あったあった発祥時期。

1868年、場所はシェフィールド(イングランド)で行われたクロムウェルカップからということだ。

ただし、この延長戦は実は様々な種類がある内の一つみたいだ。そこで、延長戦についてまとめてみよう。

延長戦1、前後半15分キッチリ行う。

表題通り、45分ハーフの試合をしても決着がつかなかった場合に、15分ハーフの延長戦を実施。そこで勝敗を決める。現在実施されている方式で、試行錯誤の上で結局この形に戻ったようだ。では、試行錯誤の歴史を見てみよう。面白いのは、新しい延長戦の制度はなんと、日本のJリーグが始まりのようだ。

延長戦2、ゴールデンゴール方式(Vゴール、サドンデス)

Jリーグ発足から実施されていた方式で、サドンデスの名前の通り、延長戦自体の時間は変わらないが、ゴールが決まった瞬間に試合終了。要は先に決めたもん勝ちというものである。その後、サドンデスは呼び方がちょっと、という理由から勝利の「Victory」からVゴールの名前に94年から変更になったのだ。

私はJリーグ発足当時、特に94年から2000年位かな?までJリーグを見ていたので、このVゴールに思いいれ、というか愛着があるのだが、国際的にこのルールの採用を始めたのが95年から、また、呼び方を「ゴールデンゴール」になったようだ。実際に国際大会では98年W杯(日本が初めて参加した年)の予選からで、初めてこのゴールを決めたのは何を隠そう、言わずと知れた「ジョホールバルの歓喜」、野人岡野のゴールである。調べてて「おおー!」となったのは内緒。私の中でサッカー人気が爆発していた時期である。

そして、ゴールデンゴール方式はある一定期間続いたが、その後に出てきたのがこちら。

延長戦3、シルバーゴール方式

ゴールデンゴール方式だと、実際に残り時間があるにもかかわらず試合が終わってしまうことから、反撃の機会を奪うとのことで不満が募っていったようで、その折衷案として出てきたのがこちら。ゴールデンとの違いは「ゴールが決まっても延長前半は必ず実施。その時点でゴールが決まって、どちらかがリードしていたら延長後半は行わない」という、書き方が難しい方式を少しの間だけ採用。ただ、結局これも廃れ、現在の延長戦、従来の15分ハーフをしっかり行う方式に戻ったのであった。

色々あるけれど

調べてみて思ったのが、「サッカーは時代とともに進化していること」だ。

ここ最近、VAR(ビデオアシスタントレフリー)が始まったり、ロスタイムがアディショナルタイムになったり、細かくみていくと変わりすぎてる感じだけど、それはサッカーが進化してきた証なんだなぁと感じました。

延長戦を短くするために出てきたゴールデンゴール方式。発端は近代サッカーにおける選手の疲労度を少しでも和らげるためとのこと。昔よりも圧倒的に動くことが求められるもんね、ここ最近のサッカーは。選手にとってはありがたいのかも、だけど、やはり不満は出てくるわけで。それが徐々に姿を変えて今に至る訳です。

完璧なルールは難しいけれど、それに近づけるためにあれこれやってると感じた今日の私でした。

オリンピックはこの調子でメダルとってほしいね!がんばれ!日本!

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