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むき出しのこころで越冬するため、巣作りをしたこと

つめたい風が足首を撫でる。きんと硬い空気は、服の隙間から表出する肌を容赦なく刺す。まもなく、ぼくにとって1年でもっともきついシーズン──「受験期」に突入する。そしてそれを、今年は数年ぶりに、むき出しのこころで乗り切らねばならない。

「うつ病」で越す冬の厳しさを、しばらくぶりに経験するのが怖い。もちろん寛解していたときだってきつい時期ではあったけど、それでも「寛解状態」と最中では負荷の度合いは大きく違う。丸腰で挑まねばならない今年、生き残るための準備を動ける今のうちにやっておく必要がある。

で、何から取り掛かるべきか。考えた末、ヌック作りに着手した。

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ぼくの地下室にも、あなたの地下室にも、理不尽に傷つけられて息も絶え絶えになった猫がいると思う。その猫たちを一緒に拾い上げ、慰撫する場所になったらいい。

地下室の猫を拾い、ほこりを払ってブラッシングして、頬ずりしたりお腹に顔を埋めて匂いを嗅いだりする文章たち。

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