見出し画像

公開できない手紙、そして喉に残る痛み。

TwitterのTLでそれを知った翌々日くらいから、喉に違和感を覚え始めた。そしてすぐに発熱した。熱は1週間以上続き、咳が止まらなくなった。内科を受診すると喘息が再発していて、「もう二度と煙草は吸えないなぁ」なんてどうでもいいことをぼんやりした頭で考えた。

病院から帰宅したらあと、熱に浮かされた頭で文章を書いた。しかし書き上げたものを翌日読むと、あまりに陳腐で身勝手な殴り書きでしかなく、それがぼくを絶望させた。

公開せずにいよう、と一度は決めた。けれども今回、有料マガジン内でのみ、ひっそりと公開することに決めた。

ある意味においてはこの文章も暴力的であり、それを押してまで伝えるべきものは正直言ってない。だれのためにもならないし、弔いにすらならない。

翻って。弔いは結局のところ、生きているひとのためにあるものだ。墓も、葬式も、すべて遺されたひとたちの心の慰めでしかない。だからここでのみ、公開することに決めた。ぼくが慰められたいだけに書いた、独りよがりな文章を。

ここから先は

4,885字
ぼくの地下室にも、あなたの地下室にも、理不尽に傷つけられて息も絶え絶えになった猫がいると思う。その猫たちを一緒に拾い上げ、慰撫する場所になったらいい。

地下室の猫を拾い、ほこりを払ってブラッシングして、頬ずりしたりお腹に顔を埋めて匂いを嗅いだりする文章たち。

読んでくださってありがとうございます。サポートはFIP闘病中の愛猫エピーの治療費に使わせていただきます。