公開できない手紙、そして喉に残る痛み。
TwitterのTLでそれを知った翌々日くらいから、喉に違和感を覚え始めた。そしてすぐに発熱した。熱は1週間以上続き、咳が止まらなくなった。内科を受診すると喘息が再発していて、「もう二度と煙草は吸えないなぁ」なんてどうでもいいことをぼんやりした頭で考えた。
病院から帰宅したらあと、熱に浮かされた頭で文章を書いた。しかし書き上げたものを翌日読むと、あまりに陳腐で身勝手な殴り書きでしかなく、それがぼくを絶望させた。
公開せずにいよう、と一度は決めた。けれども今回、有料マガジン内でのみ、ひっそりと公開することに決めた。
ある意味においてはこの文章も暴力的であり、それを押してまで伝えるべきものは正直言ってない。だれのためにもならないし、弔いにすらならない。
翻って。弔いは結局のところ、生きているひとのためにあるものだ。墓も、葬式も、すべて遺されたひとたちの心の慰めでしかない。だからここでのみ、公開することに決めた。ぼくが慰められたいだけに書いた、独りよがりな文章を。
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