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地下室の猫を拾う

地下室の猫を拾い、ほこりを払ってブラッシングして、頬ずりしたりお腹に顔を埋めて匂いを嗅いだりする文章たち。
ぼくの地下室にも、あなたの地下室にも、理不尽に傷つけられて息も絶え絶えになった猫がいると思う。その…
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#エッセイ

不公平な神様を恨むけど、それでも。

300
伊藤チタ
2か月前
4

トラウマ

高校生のとき、いわゆる学校裏サイトに名指しで悪口を書かれた。その書き込みをしたのは、中学…

300
伊藤チタ
3か月前
3

性被害経験を公にしたこと、心境の変化

ランドリーボックスさんで、学生時代に遭った性暴力について書かせていただいた。 これを書く…

300
伊藤チタ
4か月前
4

彼の「正しさ」がときどき苦しい

パートナーことヒガンテくんは、几帳面で真面目な性格をしている。彼の言うことは基本的にいつ…

伊藤チタ
6か月前
6

結婚5周年、発覚した彼の問題について。

虐待サバイバーであるぼくがシス男性と法律婚を選択した理由は、これまで何度か書いてきた通り…

200
伊藤チタ
7か月前
11

不死鳥のプライドを傷つけた日のこと。

約2年弱、不死鳥もといはんめ──母方祖母と半同居生活を送っていた。20歳ごろ、関西の大学に…

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伊藤チタ
8か月前
3

空想からの離脱について

本格的にエッセイを書くようになったのはライターとして独立してからのことだ。それまでぼくは小説ばかり書いてきた。中学生で開設したブログに純文学もどきのBLを書き連ねていた。ときおり日記のような散文のようなものを載せてはいたけれど、それでも9割がたは物語だった。

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母との関係の再構築。近づき過ぎたり、境界を見失ったり。

500
伊藤チタ
11か月前
6

「書く」ことを手放したくないから、「伊藤チタ」になった。

「ああ、もう"チカゼ"として書いていくのは無理だな」と思ったのは、正直に言うと去年の今頃だ…

500
伊藤チタ
1年前
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フラッシュバックを起こす人間の、となりにいるひとのこと。

寛解していたうつが再発して1年が経つ。あれからぼくは、毎晩悪夢にうなされている。喚き、叫…

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伊藤チタ
1年前
7

母を赦したいのか、赦せるのか。

ずっとずっと膠着状態だった問題に、一応のところ蹴りがついた。そしてぼくは迷っている。母を…

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伊藤チタ
1年前
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結婚式で「親への手紙」を読まなかったことを、けっして後悔などしていないけど。

2022年における平均初婚年齢は、夫31歳・妻29.5歳らしい。ぼくは26歳のときに夫と婚姻届を提出…

伊藤チタ
1年前
7

ぼくを「ママ」と呼ばないで

エピー──子猫を迎えてから、1ヶ月半が経つ。最初は互いにぎこちなかったけれど、今やすっか…

伊藤チタ
1年前
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被害回復について考えたとき、ぼくにとってはそれがエピーだった

昨年夏から落ち着きかけていたうつが再発し、比喩でなく命懸けで越冬した。先日ひさしぶりにTravisJapanのライブ鑑賞のため外へ出たら、すっかり消え去った冬の寒さに驚いた。バブアーのオイルドジャケットの下によりによってフリース素材のフーディを着込んでいたため、会場に着くときにはうっすら汗をかいていた。 花粉が鼻腔を直撃し涙と鼻水が止まらない。そんなぼくを見て一緒にライブへ行った友人は、「もう冬終わったよ」と笑った。 春もあまり、得意ではない。クラス替えなど変化の多い季節