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辿る

近頃は、時間を作って
今の私に繋がる物語を紐解いている。

今まで、私は私というイノチを見ずに
他の、周りの価値観を優先させていた。
気づいたら、私というイノチは
私の中で一人っきりで
寂しくて
拗ねて
泣き、怒り、疲れていたのだった。
私は、どうして
私にこんな寂しい思いを
させてしまっていたのだろう。
まず、私がこの子を愛してあげたい。

そのために、今の私を一番に理解し、
今の私がどのようにしてできあがったのか
それを知りたくなった。

父母
祖父祖母
それよりも以前の祖先
親類以外で私に関わってきた人たち
そして
その当時の情勢。

彼らと関わる中で
私にとって辛いこと、悲しかったこと。

どうしてこうしてくれなかったの、と
今となっては言えることも
彼らにはその選択肢がなかったのだろう。
当時の彼らにとっては
それがおそらく唯一の
最善の選択であったろうとも
感じられるようになった。

植物がその種を、
どのような環境下においても
残していこうとするように
私に繋がる歴史を紐解き、
辿っていくことで
私自身のイノチもまた
先の人たちが
当時の最善を尽くして継いできたものだった。
私のイノチは
まさに自然の中にあった。

今私は、その当時の私の感情を認め、癒している。
そして、当時の彼らの選択が
最善の策であったろうと理解し
なんとかイノチを注いでくれたことを
少しずつであるが、
慈しみ感謝できるようになった。
それは、間接的ではあるが
彼らをも癒しているのかもしれない。


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