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妊娠発覚とさくらももこさん

結婚式から1カ月ほどたったとき、下腹部に生理痛にも似た痛みを感じた。もともと生理不順であった私にとって、その時生理が来てないのはいつも通りなことだったが、なぜか妊娠したんじゃないかと思い検査薬を手にとった。
産婦人科で診てもらって、お腹に赤ちゃんがいるとわかった時の喜びは思っていたより少なくて、戸惑いはてなを浮かべながらため息をついたような感じだった。

【戸惑い】
結婚式も終わったしいつでも赤ちゃんウエルカムとは思っていたが、自分の予想より早く赤ちゃんを授かった(新婚旅行行けなかったわ)

【はてな】
はて?子どもってこんな感じで本当にできるんだ?という驚き。自分の身体に別の個体があるというこの状態にまったく実感がない!不思議!自分の知らないところで赤ちゃんが育っていく現象にワクワク。生命の神秘だわ〜。
お腹にいる時でさえ、自分が赤ちゃんにしてあげられることって意外と少ないのかもなぁとボンヤリ思った。

【ため息】
ああ、この子がうまれてきたら、とうとう子ども中心の生活がはじまるんだ(なぜか出産までの不安より出産後のことばかり考えて憂鬱になった)。「出産はゴールじゃない」的な言葉から、
妊婦の間というのはレーススタート前のお馬ちゃんがゲート前で暴れてるような時間だと思っていた(でも今考えるとあのゲートの中に入るのにも一苦労だよね…)。


そういうふうにできている

そういうふうにできているはさくらももこさんの書いたエッセイ。

私はこのエッセイを、出産を勧めるために書いたのではなく、また勧めないために書いたのでもない。ましてや何かの参考にして欲しいと思ったわけでもない。
ただ単に、"妊娠・出産"という私の身にふりかかった珍奇で神秘的な出来事を皆様に聞いていただきたかっただけである。
(そういうふうにできている より)

小学校の担任の先生の影響でさくらももこさんがすきだった。本屋さんに並ぶさくらももこさんの本をひたすら読みあさり(神のちからっ子新聞ってなんだかもうとてもシュールだよね)、中学生の時はふいに友達をアンタって呼んでしまって怒られた覚えがある(当時の私の心の中の声はもちろん、あたしゃ)
そういうふうにできているも、一度は手にとっていたが、その時の私にはまだ早いと判断し、妊娠したら読もうと決めていた。(まさか、次に手にとるとき追悼という帯がまかれていることは想像してなかったが…)
昨年末、つわりがおわりそうでおわらなかったころ、やっと10年以上の時を経て、もう一度この本を手にとることができた。赤ちゃんを授かってよかったと今は素直に喜べる。

#妊娠 #妊婦 #妊婦日記 #エッセイ #さくらももこ さん #そういうふうにできている #神のちからっ子新聞