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第一関門:集める。1年目70冊、2年目300冊、3年目は・・・
橋本治の本を読むためには、まず本を入手するハードルがある、と書きました。
結論を先に言えば、現状の私は既にそのハードルを越えています。
ただ、すぐ達成できたわけではありません。本腰を入れて橋本治を読む、と決めてから足掛け3年かかりました。
1年目、自宅本棚に点在する橋本治の本(関連本含む)を集めることからスタート。
約70冊ありました。
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コツコツ買い集めること一年。揃えた本は300冊以上になりました。
とにかく絶版しているものは多いし、本によってはプレミア価格がついてしまっているものも多々あります。毎日の地道なオークションサイトパトロール&SNSパトロール。「運がいいとしか言えない」というタイミングで60冊まとめて叩き売られていたものや希少本を買うことができました。
橋本治は「読者が読むスピードより書くスピードのほうが速い」と言われるくらい超人的な量の仕事をした人なので、出版された数はそもそも多い。それでも300冊ほど集めれば、だいたいの本は揃っている状態に。
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(一部です)
欲しい本はこれで全て揃った!と言えたのは、2013年に限定150冊、定価3万5千円で発売された「マルメロ草紙」を入手できたときです。
どこの図書館にもない、古本屋にも滅多に出回らない幻の本。
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(左側がそれ。右は大きさ比較の文庫本)
恐ろしいのはこれからです。
コレクションというのは不思議な中毒性があるもので、必要な本がやっと揃った、長かったし費用もかかった、苦しかった!と思っていたはずなのに、集めようとする私の癖は止まりません。
文庫で持っている本の単行本をわざわざ買ったり、少しでも状態が良い古本を買い直したりはもちろん、雑誌のバックナンバーにも手を出したりと、古本屋さんの在庫パトロールももはや毎日のルーティーンになっています(今も…)。
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でも、さすがに収集はもう「おしまい」です(家の収納キャパ的にも)。
あとは安心して、集中して読み進めるだけ。
…と書きながら、私がどうしても欲しくても手が届かなかった未完の小説が遂に新刊で9月に出版されます。
狂喜乱舞。
現実に向き合いたくないから数えてないけど、3年目の今、500冊は軽く超えてる。
光に焼けてしまわないように黒い段ボール箱に詰めながら、そしてその箱を積み上げながら、この貴重な本を後世まで残すにはどうするべきかと考えています。
とにかく火事だけは起こさないようにしよう。
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